前田又左衛門利家也。
蝦夷〔北海道〕へ尾張名古屋の周知に御出陣。
三英傑〔織田信長様、豊臣秀吉、徳川家康殿〕の方々。
付き従うは陣笠隊〔踊舞、哉太郎〕。
尾張名古屋の周知に努めるは此れ、我等が本懐では在るが、我等は土地土地で出逢いし民との交流を何より愉しみに致して居る。
今は身分も無き平成の世。
何処ぞで見掛けた折には、遠慮無く声掛けを致せ。
捨て置き、昨日の徳川家康殿の日記帳。
やってくれたな。徳川家康。
詳細は昨日の徳川殿の日記帳を読むがよい。
昨日の名古屋城では珍しき出逢いが在った。
徳川家康殿の御子孫の者が儂に頭を垂れ挨拶に参った。
嬉しく思うぞ。
佇まいと朗らかな表情が、戦無き世を築きし徳川殿の生き様を受け継ぐ、誠よき御仁で在った。
又、何処ぞで逢えるとよいな。
昨日、名古屋城へ登城せし皆々。
大儀ぞ。
愉しみ勇めや、皆の衆。
我等が演武〔パフォーマンス〕は午前十一時、午後二時半と日に二回。
本日も名古屋城にて相見えん〔あいまみえん〕。
狼煙〔のろし〕は上がり始めた。
間も無く開戦。
周知に協力致してくれる者や。大儀ぞ。
其方等の援軍は百人力。
感謝の意を示し、周知に協力致す者を狼煙組〔のろしぐみ〕と名付けよう。
狼煙組の皆々や。
忝ない〔かたじけない〕。
名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家