前田又左衛門利家也。



徳川家康殿は申す。

名古屋は此れからが面白ゐ。



近年、異国の客人も増え名古屋は益益〔ますます〕賑いを見せる。

我等も異国の挨拶を覚え交流は盛んと成る。

名古屋城と致しても、金鯱横丁が出来、十年の歳月を経て名古屋城本丸御殿の復元が愈愈〔いよいよ〕完成致す。

我等が故郷、尾張名古屋が民に愛される街と成り世間に知られるは此れ、我等が本懐と致す処。

皆の者、此れよりは何処ぞに参るより先に尾張名古屋にいざ集え。


人生の大事は戦い続ける事で無し。

何度でも立ち止まり、其処から又、始めればよい。

人生の大事は何度でも戦い始める事じゃ。

皆の者。

儂の云う事を聞け。

戦場に出でては我が思うようにして、人の云う事を聞き入れぬがよし。

儂を含む誰の云う事も聞き入れぬがよし。

悩め若人よ。

其の侭の己が自身の生き方で戦えばよいぞ。


我等が生き様を見て益益悩め。

大戦は来る〔きたる〕三月九日、十日、十一日開戦。

名古屋能楽堂。






名古屋おもてなし武将隊は此れからが面白ゐ。



名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家