前田又左衛門利家也。



名古屋城へ登城せし皆々。大儀ぞ。


名古屋城の梅も蕾を膨らませ、今か今かと春の訪れを待ち及ぶ。

儂に似た生き急いだ梅が本日、花を咲かせて居った。

満開の梅の花を見るのが今は何よりの楽しみじゃ。


我が梅鉢の家紋には、実は隠された意味が在る。

永く厳しき冬を堪え忍び、例え雪に埋もれても健気に春の訪れを待つ。

目立たず燥がず〔はしゃがず〕、似合わぬ事は無理をせず、人の心を見つめ続ける、時代おくれの梅に成りたいと、咲かせる花こそ美しく。

正に〔まさに〕、梅の生き様は我が前田家の家訓と致す処。

然れど〔されど〕、願えば願う程に其の思いは遠ざかる。

何せ前田が家の男と申せば、傾いた〔かぶいた〕者ばかり故。


皆、我等の事をよう見て分かってくれて居る。

思いを文に認める其の時間も丸々有り難く頂戴致す。

名古屋城へ参りし者が須らく〔すべからく〕愉しく在らば、此れ程嬉しき事は無し。

愉しみ勇めよ。皆の衆。

絆2018も全力で駆け抜けようぞ。



二日目、昼の陣。

徳川殿と繰り広げる五大老の戦は実に〔げに〕愉しみじゃ。

以前、皆に披露致した武士語2018にも負けず劣らず又新しき我等が戦振りを届けられそうじゃ。

皆が周りの者にも声を掛け、一人でも多くの者に此の戦を届けられる事を願うて居る。

其の日は儂の座長企画も在るが故、期待致して待つがよい。


拝啓、親愛成る御屋形様。

日記帳。拝読致しました。

御言葉賜わり、有り難き仕合わせに御座いまする。



名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家