前田又左衛門利家也。



先刻、陣営より伝令が在った。

余り騒がせたく無いので取り急ぎ己が自身でも話して参る。

来る、三月三十一日。

儂、前田利家は一度、天へと還る事と相成った。



我等、名古屋おもてなし武将隊は現世に蘇りて早八年経つ。

色々在れど、名古屋城での出逢いは嬉しくも愉しき〔たのしき〕、実に〔げに〕充実したもので在った。

久しく逢えては居らぬ天の者も、現世にて出逢いし者も同じく、出逢いし者は皆家中の者と思うて居る。

支え支えられ今日迄歩んで参れた事、厚く御礼申し上げる。

とは申せど、言葉では感謝を伝えきれぬ故、日々の戦や演武〔パフォーマンス〕。何よりも絆2018にて此の思いを打ち撒けよう〔ぶちまけよう〕。



然れど〔されど〕、我等は何度でも蘇る。

故に、別れでは無く再び逢う事を愉しみに致したい。

此れ迄と同じく、名古屋城へ観光で参りし者も、なかなか参れぬ者も、遠くより応援致す者も、顔馴染みの皆々も。

寒き日が続くが故に無理は致さず、出立の日に又再び皆と出逢える事を愉しみに致して居る。


愉しみ勇めや皆の衆。


名古屋城にて相見えん〔あいまみえん〕。



先ずは、絆2018を観に参れ。





名古屋おもてなし武将隊 一番槍
前田又左衛門利家