又左衛門利家也。




皆の者、息災であるか。




伝えねば為らん事が有る故、筆を取る次第。

本日は御館様、慶次郎、陣笠隊 踊舞、元気!と共に戦であった。
久しぶりに織田家にて出陣。

熱く暑い戦であった。




良きかな。良きかな。


本日からはあまり気持ちの良いものでは無いかも知れぬが、我が想いを綴らせて貰おう。







踊舞!

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主は不器用であるな。だが、其れ故懸命に事に励む其の姿に儂も多くを学ばせて貰った。
初めて主に会った時は「此奴大丈夫かや?」と感じたが、今では頼り甲斐の有るものよ。
日々、人が何かを話す度に書き記す姿勢も良い。以後も其の心忘れぬ様に。
だが、主の心に嘘はつくな。
笑いたければ大いに笑え。
泣きたければ大いに泣け。
悔しいならば大いに悔しがれ。
嬉しいならば大いに喜べ。
主には主にしか考えられぬ事、出来ぬ事が在る。
其れこそが名古屋おもてなし武将隊に必要である。
そして、主の笑顔はほんに良いものだ。
此れからもしかと笑うのだぞ?

ただ。甘味は程々に致せよ。ふふふ。




なつ

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主には此の一年。ほんに世話になった。
思えば此の一年の大半の平日出陣は主なのでは?そう思わせる程に主と共に過ごした時間は濃い。
此の男所帯の中、女子である主が共に立つ事
並大抵では無い。
其の中で、主は笑顔で居続けたな。
ほんに立派よ。
天下一で見せた主の涙はまことに綺麗であった。
其れだけ重ねてきたのだな。
其れだけ耐えてきたのだな。
其れだけ踏ん張ってきたのだな。
だが、なつよ。此れからが勝負じゃ!!
主にしか成せぬ役割とは何か。主自身が其れを理解致し、自信とせよ。
ほんに有難うのぅ。





清正。


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主には迷惑をかけたのぉ。ん?否、かけられたと言った方が良いか。
秀吉の子飼いである主が三英槍として儂と共に在った事
ほんに心強かったぞ。
何時からか我等「バラエティ班」等と呼ばれ始めたが其れも此れも主のせいじゃぞ?!
主がボケ、儂がつっこむ。其れ故左様な呼び名がついたのだ。
だが、其れが我等にとって自然な姿であり至極楽しいものであった。
良いか。次儂が蘇る時には主とうまく連携が取れるかは解らぬ。暫くは三英槍の要で在れ。
兎も角、後輩で在ったにも関わらずよぅ物を申し儂を鼓舞しながら進んでくれた。
性格も違う我等が、性格が違うが故に解り合い支え合えた。

まぁ最後まで主の美学は解らなんだがな~。好きであったが。
清正。大儀であったな。




徳川殿


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主は儂の真逆の人間。
儂が物を申す時、其方は黙っておった。
儂が激昂しておる時、其方は落ち着いておった。
儂が巫山戯る時には、其方は真面目であった。
だが
儂が笑う時には共に笑ってくれた。
儂が泣く時には共に泣いてくれた。
儂が本気の時には其方も本気でいてくれた。

其れがほんに嬉しくてのぅ。
四百年経ち、解り合えた此の感覚は春の雪解けの様である。
儂は其方を心から尊敬し、信じておる。
貴殿は名古屋おもてなし武将隊の心臓。
無論。此れからもそうなのやもしれん。
しかし徳川殿。
頑張り過ぎてはいかんぞ?周りを見てみよ。
此れまで共に多くの感情を分かち合った仲間がおるであろう。
少しは頼りなされ。
そして、貴殿は貴殿らしく。何時までも。何時までも。





御館様


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御館様よりも早く一度暇を頂きます事、申し訳御座りませぬ。
儂は貴方を追いかけ続けたのです。生涯掛けても惜しく無い御方。
時に兄であり
時に弟であり
時に父であり
時に母であり
時に子であり

唯一無二の「神」でありました。

大き過ぎる温かさに甘える事も多く、最後まで面倒を掛けさせてしまい申した。
しかし、御館様が笑って下さるだけで儂は幸せで御座いましたぞ。
「織田家の一番槍」と名乗りを上げさせて頂ける喜びは他の人間には理解出来ぬもので在り、我が誇りに御座います。
儂は御館様にとって誇り高き臣で在れたのでありましょうか

ある時には恐れ多くも耳の痛き事も申し上げた事も在りましたが、其の都度耳を傾け我が心内を聴いて下さり其れを受け入れて下さった。
又、ある時には儂が一人泣いて居た時そっと側にて居て下さりました。どれ程救われたか。

前田犬千代。貴方様に出会い御仕えさせて頂けた事、嬉しゅう御座いました。
御慕い申し上げておりますぞ。






では、
此れにて御無礼。

名古屋おもてなし武将隊 一番槍
初代干支幕府将軍

前田 又左衛門 利家