陣笠界のちょっと良い話


数日前の拙者立三の
日記帳をご覧になった方はおりましょうか?

1日の様々な出来事を
記したその日記には

仙台遠征にて
土産として本陣に置かれていた
銘菓支倉焼に手を伸ばそうとしたら

空箱のみで一つも
残っていなかったという
漫画のような落ちに見舞われた話を
ご紹介致しました


翌日の朝
自然薯献上式の準備をしていますと
おもむろに
陣笠隊踊舞が歩み寄って参り

あのかわいらしい笑顔で

『立さん食べて下されと』

その右手に支倉焼を握り
拙者に支倉焼を差し出すではありませぬか!!



えっ!?えっー!!

拙者は狼狽致しました
三度の飯より甘味好きと公言する
甘味足軽踊舞が

拙者立三に甘味を!!

どうやら
昨日の日記を見て
自分の支倉焼をあげようと
思ったらしいのであります


拙者立三は
現世の子供達の英雄
アンパンマン様が頭を過りました

自らの顔を
困っている人に差し出す
現世の英雄アンパンマン様


甘味命の男が
自らの甘味を差し出すその行為は
大袈裟に申せば
自らの顔を差し出す程の行為に
等しいはず


それは
人に対して見返りのない
無償の優しさや思いやりが
なくては出来ぬ行為である事でしょう


気は優しく力持ち
明るい笑顔が今日も行くと言われたのは
ドカベン殿でありますが


踊舞という陣笠から
本当の優しさに触れたような
気が致しましたな

踊舞よ
忝うござる




さて
昨日の自然薯献上式の様子が
中日新聞朝刊に掲載されました

多くの方々にご協力頂いた
昨日の催し

本日も
夕刻よりピピっとあいち様の売り場に
参りましたが

数多くの方が自然薯を購入して下さり
拙者を応援して下さり嬉しゅうございました

何より
この自然薯を食べる事が楽しみであると
皆々申して下さる事が
嬉しくて堪りませんでした


自然薯農家太郎殿も
本日名古屋城に来て下さりました


皆様からのたくさんの優しさに支えられ
拙者立三は現世を生きていける
そんな思いであります


皆様の優しさに応えられるよう
明日からも頑張りますぞ


立三