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法治国家だからこそ必要なものに、逆説的ながら超法規な存在があってもいいような気が持てる、
そんな時代に今、この日本という国は立ち位置を変えつつあるのではないのかとそのように感じます。
一人もしくは一集団だけの、二人もしくは二集団では多過ぎる、そんな存在が実在していれば・・・。
依頼者が発する怨念、遺恨に、その存在の心が震わせられた時、
依頼者の持たされたその荷物を、ゼロにできなくとも少しでも軽くしてあげられる、そんな存在がいれば・・・。
世の中には、死ななくてはならないのではなく生きていてはダメな輩が、往々にして肩で風を切り生きています。
それは、罪を犯したその者の存在だけではなく、そ奴らの身内にも範囲を広げて言及できます。
この親にして、この子あり。
古今より言われるこのフレーズに陳腐さが宿るのは、このフレーズの事象が洋の東西を問わず、
至るところで目に出来、我々の日常の中に入り込んでいるからです。
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江戸時代という時代、この時代を恐ろしい時代であったと解釈する馬鹿左翼思想の者も多いですが、
この時代には、復讐が合法に行なわれ、その成り行きを奉行所が精査する、
今の時代と異なり、もちろん一長一短なところはありますが、人の血が通うそんな時代だったと思います。
何かと言えば外国の諸制度と比較し、日本の日本らしさばかりが消えていく昨今、
グローバリゼーションは経済にだけ留めておけばいいものを、
逆に言えば、日本の日本らしさで他国を比較し続けてきた明治維新以後のそのツケが、
日本の日本らしさばかりが消えていく、そんな馬鹿らしい時代へとなり果てたように思うのです。
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とは言うものの、私が知らないだけでこういった裏稼業が、実は存在するのかもしれません。
まさかYahooで検索できたり、検索したページに辿るとフリーダイヤルが掲載されていたら、
もはや裏稼業とは呼べない、明らかにオープンに設定されているものとなってしまうからです。
血なまぐさい事に蓋をしてしまうことに定評のある現代の我々日本人ではありますが、
どこかの八丁堀に行ってみたり、どこかの新宿東口に行ってみたら、
そういった依頼者に心を震わせられたその存在が、実はその役目を人知れず実行しているのかもしれません。