2021年7月28日(水)
何という「悪夢」なのだ。
男子バドミントンシングルス
予選1次リーグで
世界ランク1位の
桃田賢斗選手が
世界ランク38位の許侊熈(韓国)に
15―21
19―21のストレートで敗れ、
決勝トーナメントに進めず
まさかの敗退となった。
日本選手の中で
「最も金メダルに近い男」と
そう言われていた。
そして、
日本国民の誰もが
そう”であろう”
と思っていた。
しかし
オリンピックの神様は
大波乱を用意していたのだった。
どうした、桃田。
なんだか
いつもの桃田の動きと違うぞ。
足のけがなのか?
ひざのけがなのか?
それとも
別の要因なのか。
表情が振るわない。
どうした、桃田。
気持ちで押されているぞ。
許の「勢い」なのか。
どうなんだ、桃田。
ここから巻き返せるよな、桃田。
世界ランク1位、だよな、桃田。
なんとか言ってくれ、桃田。
ここから逆転するんだよな、桃田。
どうなんだ、桃田。
何なんだ、桃田。
最後の最後まで、
世界1位のチャンピオン
というふうには見えなかった。
許は、
終始追い詰められたかのような瞳で、
桃田と対峙していた。
桃田を恐れていた。
が、それを見せまい、見せまい、と
懸命だった。
果敢に攻めてくる許。
それを跳ね返してくれると、
日本国中の誰もが思って見ていた。
だが、
最後の最後まで、
「何か」が足りないように見えた。
そして、
桃田のシャトルは、
ネットを越えなかった。
桃田の夢は、
完全に打ち砕かれた。
と同時に
我々日本国中の夢は、
砕け散った…。
悲しい。
むなしい。
切ない。
ああ、桃田よ。
君は
精一杯頑張った。
だが、
あなたのバドミントンは
こんなもんじゃないはずだ。
そうだろ、桃田。
そうだと言ってくれ、桃田。
ああ、桃田。
君はよく頑張った。
金メダルを獲ってほしかったよ。
桃田…。