どしどし行きます。

次はみんな大好き「space cowboy」

この曲はいろんなバージョンがあり、ライブでも歌うたびにフェイクやらアドリブやらで内容が変わってくるので決定版はないと思いますが…

1995年発表のアルバムバージョンで言ってることそのままの歌詞がネットにありました。ありがたい!

当時の歌詞カードは掛け声とかフェイクまで書いてなかったので、ずっと何言ってるのかな?と思ってました。やっとわかった!

 

SPACE COWBOY

 

Everything is good and brown
I'm here again
With a sunshine smile upon my face
My friends are close at hand
And all my inhibitions have disappeared without a trace
I'm glad, oh, that I found
Ooh, somebody who I can rely on

 

すべては上々でブラウン

僕はまたここにいる 輝く笑顔を浮かべて

友達はすぐそばにいて 僕の抑制は跡形もなくふっとんでしまった

うれしいね、見つけたのさ 頼りにできる人を

This is the return of the space cowboy
Interplanetary, good vibe zone
Say, at the speed of cheeba, you and I go deeper
Maybe I'm gonna have to get high just to get by


これはスペース・カウボーイの帰還さ

惑星間のグッド・バイブ・ゾーン

葉っぱの勢いで 君と僕 もっと行こう

たぶん僕はハイにならなきゃ 上手くやるために

Now, you know I got that
I got that cheeba, cheeba kinda space cowboy vibe

葉っぱなのさ、スペース・カウボーイみたいにね

Everything is good, oh, and green
Say, I'm red again
And I don't suppose I'm coming down
I can see clearly, so high in sky
A man with psychedelic picture frames
Of happiness to shade his eyes
He's glad, oh, that he found
Somebody who he can rely on

 

すべては上々で、グリーン

ああ、赤くなった でも僕は降りてこないと思う

はっきり見えるよ 空高くに

幸せのサイケな額縁で目をふさがれた男が

彼もうれしいのさ、寄りかかれる人を見つけたからね


This is the return of the space cowboy
Interplanetary, good vibe zone
Say, at speed of cheeba, help me go deeper
You and I, you and I, you and I, hey, oh
Now this is the return of the space cowboy
He's got that, he's got that interplanetary, good
Good vibe zone

これはスペース・カウボーイの帰還さ

惑星間の心地よいバイブス・ゾーン

葉っぱの勢いで、もっと行くのを助けて

君と僕、君と僕

これはスペース・カウボーイの帰還さ

彼は、彼はあの惑星間のいいバイブスに届いた

グッド・バイブ・ゾーン

Oh, good times, hard times, good vibes, hey
Oh, I like what you're doing on that, yeah

 

いい時も、悪い時も、いいバイブス

ああ、君のやってること好きだぜ

This time

 

今だ

Oh now, now, this is the return of the space cowboy
Interplnetary, hmm, interplanetary, good vibe zone
At the speed of cheeba, oh, you and I, you and I go deeper
Hey, maybe I'm gonna have to get high this time


ああ、これはスペース・カウボーイの帰還さ

惑星間の、惑星間のグッド・バイブ・ゾーン

葉っぱの勢いで、君と僕、君と僕もっと行こう

ハイにならなきゃならないのさ、今だ

This is the return of the space cowboy
Interplanetary, good vibe zone
Say, at the speed of cheeba, oh we're going deeper
You and I, you and I, you and I

これはスペース・カウボーイの帰還さ

惑星間のグッド・バイブ・ゾーン

葉っぱの勢いで、ああ、もっと行くんだ

君と僕、君と僕、君と僕

You and I, you and I, you and I
You and I, you and I, you and I, hey
We're going deeper, yeah
We're going deeper, yeah
We're going deeper, yeah


君と僕、君と僕

もっと深くへ ああ、もっと深くへ

Now, this is the return of the space cowboy
Good times, hard times, good vibes, oh
Interplanetary, good vibe zone
Ha-ha-ha
Yeah, aw, hmm, I know from where it's comin' from
Now we're going, people

 

これはスペース・カウボーイの帰還さ

良い時、悪い時、良いバイブス

惑星間の、グッド・バイブ・ゾーン

ハハ、うん、どこから来たのか知ってる

僕らそこに行くんだよ、みんな

At the speed of cheeba
You and I go deeper
I'll stay with you on this
On this interplanetary level

葉っぱの勢いで 君と僕 もっと深く

君と一緒にいるよ この惑星空域に

This is the return of the space cowboy
Interplanetary, hey, a good vibe zone
Speed, speed, at the speed of cheeba
Oh, you and I, you and I, oh, you and I go

 

これはスペース・カウボーイの帰還さ

惑星間の心地よいバイブ・ゾーン

スピード、葉っぱのスピードで

ああ 君と僕、君と僕 行くよ

Hey, hey, hey, you and I go deeper, deeper
I wanna go, I wanna go deeper with you
You know, you got that, you got that space cowboy vibe
Interplanetary, good vibes, good vibes, good times
At the speed of cheeba, I got cheeba on the brain
Go now, gotta go, gotta go, gotta go

 

君と僕、もっと深く

もっと深く、君と行きたい

わかるね 君は届いた このスペース・カウボーイのバイブスに

惑星間の、グッド・バイブス、良い時間

葉っぱの勢いで、僕は脳までくらってるぜ

行こう、行こう

 

 

 

 

どんだけ同じことを言うのでしょうか。

でもとにかくこの反復がトリップさせてくれて気持ちよく、ずっとジャミロクワイの人気曲ですし、私も大好きです。

君のやってること好きだぜ とか 今だ は、演奏中のバンドの人に対する声掛けだと思われます。

「サイケデリックな幸福の額縁めがねで宙に浮いてる男」は、ジェイ・ケイさん自身のことですね。この曲のことを語るときに「三人称で自分のことを書く癖がある」みたいなことを言っておられました。メジャー音楽業界で有名人になったりしつつある自分のことを、乖離して客観的に見てたのかもなあ。

あと、葉っぱは、葉っぱです。あまり詳しいことは知りません。ハハハ…いやホントに。

これはアルバムバージョンでした。

 

↓アルバムバージョン

 

 

アルバムバージョンは、

・アルバム「THE RETURN OF THE SPACE COWBOY」に正規で普通に入っている

・それゆえストリーミングで遭遇率が高い

・サビ後にベースがデロデロいう(べーシストはポール・パウエル氏)

・長い。長いのしかない

 

これと区別がつきにくいものにシングルバージョンというものがありまして

シングルバージョンは、

・ミュージックビデオはこのバージョン。それゆえYoutubeで遭遇率が高い

・シングルコレクションである「HIGH TIMES SINGLES」に入っている

・サビ後にベースがスラップして何かがブモ!ブモ!と鳴る(ベーシストはスチュワート・ゼンダー氏)

・パラッパー パララッパー とか言い出す

・短いのもあるがアルバムバージョン並みに長いのもある

 

↓シングルバージョン

 

 

↓シングルバージョンの長いやつ

 

 

ああややこしい。これ全部続けて聴いてたら本当に頭がトリップしますよね。

でも、スペースカウボーイマニアになってくると、これがまったく苦になりません。

 

何故シングルとアルバムで変えちゃったのか。これはひとえに想像ですが、このアルバムの構成のためかと。

アルバムバージョンのほうが少しだけメランコリックに聴こえませんか?

実は、アルバム「THE RETURN OF THE SPACE COWBOY」を作っているときジェイ・ケイさんは鬱だったんだそうです。

ファーストアルバムでグレタ・トゥンベリさんみたいな声(プラス黒人差別批判も歌ってたし)を上げたジェイ・ケイさんは、多方面から「何も知らないガキんちょが!」的な批判を受けます。それだけでなく、白人が黒人音楽をやることの風当たりなども受けます。

さらにどうせホンモノじゃなきゃ二枚目は売れないもんだよね、なんてジンクスもあり、プレッシャーで参ってたんだそうです。

そんな風には見えませんでしたが!

でも、このアルバムの歌詞は前のアルバムに比べたらジェイケイさんが自分自身の歴史を掘り下げる内容が多く、曲を順番に聞いていくとわかりますが、だんだんとダウナーになって行っています。実際に神経作用のあるブツに頼っていたそうであります。同じ時期に出たOASISの曲にも「morning glory」というのがありますが、このアルバムにもあります。当時流行っていたブツの隠語だそうで…。

その「morning glory」でバッドなトリップをし、さんざんダウナーになった後に、なんとか最後に戻ってくる!のが!

このアルバム版のメランコリーな「space cowboy」なのではないでしょうか。

 

皆さんはどちらのバージョンがお好きでしょうか?

私はアルバムのストーリー的にはアルバムバージョンがやっぱり合うと思っています。

ただ、アルバムバージョンでベーシストを変えちゃったせいで、ミュージックビデオ版で誇らしげに映っているスチュワートさんが怒ってしまい、のちにバンドを離れるきっかけになってしまったというのは、残念ですね…。

 

この曲…マニアのためにはさらに他に二つ、貼ることができてしまいます。

 

↓デモバージョン

 

ジェイ・ケイさんが他の楽器を仕切りまくってこの曲のデモを作っている様子がわかります。

彼がパラララーと歌っているアドリブメロディは、後のツアー用アレンジでホーンセクションが吹いていました。

ホーンセクションのことも、仕切ったんでしょうね。

 

↓デヴィッド・モラレスMIXバージョン

 

 

これはとても楽しくて大好きです。他のバージョンでは聞けないジェイ・ケイさんのおいしい節回しも多数、たっぷり入っています。

フルートとジェイ・ケイさんの掛け合いのようにMIXされているところが個人的にツボです。

懐かしい感じの中、体が自然に踊りたくりますよ。

 

全然関係ないけど、この曲のYoutubeに「カウボーイ・ビバップ」というアニメの、海外ファンからのコメントが多くてびっくり。

日本アニメ、そんなに海外で人気あるんですね。いやなんか関係あるのかな?

 

さあ、ここまでついてこれたマニアが果たしているのか!

おつきあい、ありがとうございました。

 

なんと私は凝りもせずこれから、スペースカウボーイ三昧です。