きょうのできごと スペシャル・エディション [DVD]/田中麗奈,妻夫木聡,伊藤歩

¥4,935
Amazon.co.jp



行定勲監督作品。

わたしてきには「青春映画」として共感できるのって、妻夫木聡や柴咲コウくらいの世代が主役やってる時代まで、だなあと思った。

個人的問題だがたぶん、堀北真希とか水島ヒロあたりだと、感情移入できないのですな、もう…DASH!


というわけでこの『きょうのできごと』は、ドンピシャはまりましたクラッカー

学生の時のこういう時間って、あるある! わかる! なつかしい! そう思えました。

キャラクター造形がいいです。

田中麗奈は彼氏の妻夫木に「寝顔がかわいい」と可愛がられる彼女の地位に満足しつつも、前に進まない関係に焦れてきてる。

伊藤歩は妻夫木と親しげで田中麗奈にヤキモチ焼かせてるけど本人は恋を求めて奔放に奔放に。

柏原収史
は、仲間を家に呼びたがりの京都の大学生。あの家の雰囲気いいなあ。ああいう家欲しい…。料理が上手。あの鍋も食べたい。車にはねられないでください。

“かわち”は美形なんだけど優柔不断すぎて残念な後輩。こういうヤツいる(笑)池脇千鶴にふられなくてよかったね。

“西山”はかまちに嫉妬しまくる三枚目ポジションなんだけど、シンメトリーが好きっつってお椀茶碗の足をペアで接着しまくったのはすごいと思いました。あのシーン好き。

大倉孝二
は、小学校の時からの暴れん坊で、いつか新聞一面に載るようなことをやらかすと伊藤歩に期待されてたのに、ガサ入れから逃げてあえなくビルの壁に挟まってる。今日が明日に変わるのはいつか、伊藤歩に教えたのは彼。

そこを通りかかるのは雪駄に長髪に黒ハットというすごいいでたちの山本太郎。メルティ携帯持ってセクシー姉ちゃんはべらせて柏原んとこの一味に参入。カニ食いに出かけることに。

クジラが座礁してるとこにいた女子高生。自殺する予定だったのかな?

一緒にクジラ見つけたサーファーは北村一輝。女子高生となんかいい感じになるかと思わせといてTVカメラに対しミーハーぶりを急に発揮、女子高生的にはありえなくなったのがウケた!

朝になったら、壁に挟まれた男は助かり、クジラは消えていて…。



なんか、あるよねっていう会話、あるよねっていうシチュエーション、あったよねっていうキャラ(極端だが、大学んときは携帯溶かすようなぶっとんだキャラも結構いるいるなんだわな)が心地よい。

上手い。意味がありそうでなさそうな断片的な事象、それらが紡ぎだす気分、雰囲気。

行定監督はこういうのが本領。好きだなあこの映画目

わたしには最高の雰囲気映画でしたラブラブ