好きだとか
嫌いだとかいう気持ちは
体の内側から湧いて来るものなのに
私 好きになろうとしていたんだな
家族だからと理由を付けて
家族を嫌うだなんて
私 そんな悪い奴じゃない
そう思って来たけれど
自分を好きになれない理由(の一つ)は
嫌いな人の血を半分受け継いでいて
そのことが吐き気を覚えるほど
嫌だったんだ
嫌な自分(シャドウ)と統合するということは
自分の内に潜む
あの人と向き直るということだったんだ
月に一度 PMSの時に
あの人に喰ってかかるのは
堪忍袋の尾が切れただけじゃなくて
無意識の領域に潜むという自己(セルフ)が
ペルソナを剥ぎ取る機会を与えてくれていたのかもしれない
人を疑わない純粋さも
世間体を過剰に気にする癖も
頑固で融通が効かないところも
みんなみんな 私の内にも備わった あの人から受け継いだことだから
例え好きになれなくても
憎しみまで発展することはない
それは母から受け継いだ
寛容さも備わっているからだ