『市』

・・・ふふふ。。。。

アタシ、この漢字、凄く上手く書けるんですよ~~~~!!!!


ホント!ホントだってば!!

他の字は最強に乱れていますケドねぇぇ~~~♪(*^皿^*)



アタクシは事務職をしておりますので、この『市』という字はほぼ毎日書いております。

~そして、この字を書く度に 思い出す人がいます。




アタシが社会人として初めて勤め人となった職場は、

電機メーカー卸売の小さな支社でございました。


事務所には営業マン、事務職員、そして・・

倉庫管理員のオジサンが一人。


・・この、倉庫のオジサン。

~~~~なかなかの気難しやさんで!!!!!!!


職場の社員さんは皆さん和気藹々としていて、フレンドリーな雰囲気がプンプンしていたのですが。

このオジサンだけは、何となく一匹狼。

細身で長身、いつもつなぎを着て、背筋を真っ直ぐと伸ばし歩く。

そう、後姿はオトコマエそのものでした。(後姿は、って言うな!)

~決して人間関係を避けている風ではないのですが、

自分の内情を晒すような事は一切なさいませんでした・・・!

んもーーー、いけず♪


・・とか何とか言っちゃって。

実はアタシもなかなかの警戒心ビリビリ人間でした。

コミュニケーションって、コワイ・・・みたいな♪

だって!社会ではこんなに他人の噂話だけで交流するの?!・・・みたいな♪

うら若くオトメで世間知らずのアタシでしたから。

イキナリ人間不信になったりして。


だから、この何も喋らないオジサンにお茶を出して、お互いほぼ無言で茶菓子を食べる時間が何よりもホッとする時間だった訳です。

(ね?アタシも変人でしょ♪)

ほぼ無言でしたから、お互いの情報は何もありませんが。

健康診断の結果をファイリングしていると、いつも“肝機能に問題あり”と出ているので、

「お体、大丈夫ですか?」と声を掛けることはありました。

でもって、アタシも風邪に罹患しやすい体質でしたから

『もう風邪は治ったのかね?』とお声を掛けていただく事が幾度となく♪

おぉ、こんな風に書いていると、まるでプラトニックなんちゃら的なイメージが沸きますが・

そんな事も じぇんじぇんアリマセンよ♪


で、本題!


このオジサン。

び~~~~っっっくりするくらい、字が上手いのです!!!!!

日ペンの美子ちゃんどころではないのです!!!(←関係各位の方々スミマセン!)


オジサンが書く出荷伝票の文字、文字、文字・・・・

アタシはオジサンの手元を、呆然とアホ面で眺め続けておりました・・・。


一度、書き損じの伝票をペラリン♪とゴミ箱に抛られましたので。

「・・・あの。。。コレ、貰っていいですか???」

『え??』~突拍子も無い私の懇願に困惑のオジサン。

「字の練習見本にしたいんですが・・・」と申し上げましたら、

『・・こんな字で良いのかね・・』と、少し微笑んで許して下さいましてね♪

えぇもう、何度その伝票通りの宛先を書いたやら!!!


~~~特に『市』のバランスの絶妙さ、ったら!!!!


“市”の練習だけでA4白紙が黒紙に変えられました♪


今時期、何度かバレンタイン義理チョコ(200円くらいの)をお渡しした事があるのですが。

ホワイトデーには数千円するであろう高級クッキーやらを戴いてしまうので!!!

恐縮して毎年はお渡しできませなんだなぁ・・・。




数年後、アタシは結婚し、出産を期に退職いたしました。

退職して、出産を致しました。

出産と同時に結婚に失敗していた事に気付き。(アホ)


~~~魔の再就職地獄に陥る!!!


しかし運よく再就職もでき、また数年が過ぎ・・・・


なんと偶然、以前の職場の同僚に遭遇!!


悲しいかな、その会社は潰れてしまった、と。

そして・・・

倉庫のオジサンは、病気で亡くなった、と。

・・・・。


いや、そんな気もしていましたんです。

本当に肝臓が悪かったようでしたから。

だからショック、というより、納得に近かったかも・・。


確か、身寄りが無い、と聞いていたように思います。


どんな最期を遂げられたのか、今はもう知る由も無く。


オジサンは、この世に何かを遺せたのだろうか。

只それだけを思うのですが。




『市』

~この字を書く度に。

そうほぼ毎日。


オジサンが遺せたものが、ここに在るよ!!!!!

と、心の中で呟くのです。



師匠!


~そう、アタシの字の師匠、のオジサン♪



お世話になりました・・・・!!!


(*^_^*)