一年前の今日、友人と伊豆の温泉へ行った帰り道で友人が運転する車の中で馬巣丸の携帯電話が鳴りました。本体に記された相手の名前は本社人事部でした。


携帯電話からエントリーをして、本社に履歴書を送り、書類選考から始まり…会社説明会・筆記試験・一次面接・一次適性検査・二次面接・運転実技試験・二次適性検査、健康診断と数々の選考を一つずつクリアし、全て終えていた時期だったので、採用か不採用か何れかの電話である事はすぐに見当がつきました。


電話に出ると…人事部の採用担当が淡々と「馬巣丸さん。おめでとうございます。内定です。」という類の事をおっしゃいました。

馬巣丸は「本当ですか?ありがとうございます!」と言った事だけは覚えていますが、その後のやり取りについては記憶にありません。嬉しさの余り、記憶から吹っ飛び、覚えていないのです。


気が動転するのでは?と思うほど幸せな思いでした。長年夢見た正社員という立場でバスの運転士に自分が一番行きたかった会社でなれるかもしれないという事がどれだけ幸せなのか言葉には出来ません。


当時、大型一種しか持たない自分は受験資格のある数少ない数社を受けては不採用を宣告され続け、自分にはバスの運転士になる「適性」に欠けていると思い込み、これで駄目だったら親に迷惑や心配をかけ続けるわけにもいかないので、違う仕事を嫌々でも正社員という立場でしようと最後のチャンスにしていました。


また、バスの運転士になれるかどうか分からない(不採用が続いていた)のに、当時から「俺はバスの運転士に必ずなる!」と不確かな強い自信だけは何故かあり、彼女には事あるごとに語っていました。それが現実になると思って、すぐに電話で内定の報告をし、喜びを分かち合いました。両親にも電話をし、帰宅してから一緒に喜びを分かち合いました。両親はとても喜んでくれました。


やっと、人として一人前(社会人)になれたと自負出来た記念日であります。

いつまでも、この気持ちは忘れずにいたいものです。