宮城県北部に位置する涌谷町では、
毎年四月に行なわれる桜祭りのメインイベントとして、
東北輓馬競技大会を開催しています。
古くから農耕や運搬の手段として、
人間と馬が共存してきたことが、
大会のルーツです。
競技大会には、
東北各地から力自慢の馬が集まります。
階級ごとに数百キロから一トン近くの土のうを積んだソリを引き、
障害物のあるコースを走り、
タイムを競います。
咲き誇る桜の下、
人馬一体となって障害を乗り越え、
熱戦を繰り広げる様に、
観衆は惜しみない拍手を送ります。
時代の流れに伴って、
物資の運搬方法が馬から車へと代わっていきました。
そうした変化の中で、
古い伝統を伝え残すという意味も込められているのでしょう。
動物たちの力を借りて、
困難を乗り越えてきた歴史を思い、
様々なものに支えられて生活ができていることに感謝の念を持ちましょう。
様々なものの働きに感謝しましょう!