伊勢神宮の外宮にある御饌殿では、
「日別朝夕大御饌祭」という神事が、毎日行われています。
これは朝と夕の二度、
御飯、御水、御塩などを天照大御神に奉り、
「国安かれ、民安かれ」との祈りと感謝を捧げるお祭りです。
外宮の御鎮座以来、
約千五百年間、毎日欠かすことなく続けられています。
日本には、古代から、食べ物を尊重する精神がありました。
特に、主食である米を実らせる稲は、
五穀の代表として神聖視され、
「瑞穂」「高千穂」などと尊ばれてきました。
今日も体を動かして、仕事ができるのは、
何かを食べているからです。
食物は生命の元です。
先人たちが築いてきた伝統に倣って、
食べ物を尊んで扱うことは、
現代を生きる私たちにも大切でしょう。
「いただきます」「ご馳走さま」という言葉と共に、
自然の恵みを深く意識しましょう。
その心は、日々の働きを実り豊かにすることにもつながります。
食物への感謝を深めましょう!
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