また小説を書く気になったんだけどね?
さすがにみんな忘れてるでしょ?
だからね、
やさしいからね、俺は。
全部1編にまとめてやったぜ!
さあ、今まで書いた文章の短さに圧倒されるが良い!(おい、パル君・・・
Ⅰ、卓也(たくや)目線
「おーい、明希良(あきら)ぁ」
廊下の、ど真ん中を歩いていた明希良を呼び止めると明希良は不機嫌そうに振り返って、
「なんだよ!気安く呼ぶな!どーせろくな用件じゃないんだろ!」
と言った。
「少しは自分が女の子だって自覚したほうがいいと思うよ、明希良」
明希良はさらに不機嫌そうに思いっきり睨んできた。
「うるさい!何度も言ってるだろ、俺の自由だって!!」
僕は明希良が睨んでくるのは日常茶飯事なのでスルーする。
「だけどさ、女の子は女の子らしくしてなきゃ」
「だったら俺のことを男とでも思っとけ。俺は行くぞ。欠席調べださなきゃいけないんだから」
それでも欠席調べは出すのかい、と突っ込みを入れたくなったが
突っ込むと怒鳴られるので止めておく。
(なんとかならんかね・・・・あの性格は・・・・)
僕と明希良は小さい頃からの幼なじみでいつも一緒にいた。
いや、より正確に言うならば一緒にいさせられていたというべきか。。
母親同士も父親同士もとても仲が良かったので何かにつけてはどちらかが
どちらかの家に呼んでいたからだ。僕も明希良もそこまであからさまに嫌がらなかったので
両親は何も問題は無いと思っていたらしい。
実際は問題はあった。・・・明希良だ。
彼女は人と一緒にいることを小さい頃から嫌がった。
明希良(あきら)は僕が嫌いなのではなく、誰か、つまりは他人と一緒にいることが嫌だったのだ。
でも明希良はそれを言うことが嫌だったので我慢していた。僕も幼いながらに感じていたのであまり積極的に話すこともしなかった。
それでも明希良にとっては話すも話さないも変わらないようでそんなことを以前彼女に言われた事がある。
しかし明希良も最近やっと慣れてきたようで(というか諦めた感じでもあるが・・・)僕とだけは普通に話してくれるようになった。
今、僕と明希良は中学生で今年の4月に二年になる。
何の呪いかは知らないけれど、今まで明希良とは違うクラスになったことが無い。(もしかしたら作者の呪いか?)
幼稚園も小学校も中学も全部同じクラスだった。
さらに去年は席まで隣同士という悪運ぶり。
まああの性格についていくのは大変だけどただ1つのメリットは明希良の頭がめちゃくちゃいいということだ。
ちょっと分からないところがあると教えてもらえるので大変助かる。
明希良は塾も行っていないし通信添削などもやってない。『なんであんなに頭良いんだろうね~?』なんてことを言う奴も結構いるけど本人に言わせると[やっていることのレベルが低すぎる]のだそうだ。
ただでさえうるさいドアを更にうるさくガタガタと鳴らしながら明希良が教室に入ってきた。
「くそっ、なんでこんなうるせーんだよこのドアは!」
「・・・明希良が丁寧に扱えば少しは静かになるんだけどね・・・」
明希良は頭はいいのにこういうところに文句をつける面白い奴だ。
「わざわざドアなんかに気を使ってられるか」
「なら我慢」
「・・・ったく。さっさと立て替えないのかね、この校舎も」
「話は上がってるらしいけどね。予算のやりくりが大変みたいだよ、ミシチュウも」
ミシチュウというのはうちの学校の略称だ。正式名称を第四魅島ヶ丘中学校という。魅島と書いて[みしま]と読むのだがこんな地名、滅多に無いと僕は思う。
第四といっても一から三は当の昔に廃校になってて魅島ヶ丘中学というのはもうここしかない。だからミシチュウといっても通じるわけだ。
「俺ん家とお前の家から金出せば即行で終わる話だな」
「まあ明希良の家の人も俺の爺ちゃんと婆ちゃんも絶対許さないだろうけどね」
「マジで石頭だからな」
「しょうがないよ、何の得にもならないし」
言い忘れてたけど僕の家も明希良の家も実は結構立派な家柄だったりする。(自分で言うのもあまりいい気分じゃないけど・・・)だから財産力はある。明希良はそれを利用しようと言っているのだ。
「まあ、確かに俺でもこんなところに金は出さないだろうな」
「僕は出すかもしれない」
「なんで?お前言ってたじゃないか、金を出してもいいことがないって」
「でもほら、みんな喜ぶじゃない。喜んでくれるなら別にいいって思わない?」
「思わない。このお人良し!」
明希良は僕にそう言うとバックから大きな本を取り出して眺め始めた。日本刀の特集みたいだ。
明希良は日本刀が好きだ。使うのも眺めるのも、兎に角、日本刀を好んでいる。
僕の家も明希良の家もどちらかというと和風の大きな家のようで(大きな家といっても社長の家、とかいろいろありそうでしょ?)先祖代々、剣術を学んでいるらしく当然、それは僕達も例外ではない。明希良は自分から日本刀を取り扱うし、僕も一応は扱えるようになっている。僕は剣の練習は月に1回か2回ぐらいしかやらないけど明希良は一日一回木刀で訓練を行い、月に1回は必ず日本刀で真剣試合をやるほどだ。
僕は剣があまり好きではないのでかわりに射撃訓練をやっている。(というか僕は銃の方がを好きだから。)実弾も月に一回は使う。後はBB弾を使って命中精度を高めているだけ。でも週に3回ぐらいはやってる。使う銃もハンドガンからスナイパーライフルまで様々だ。
続く。