超有名漫画家 、国民的アニメの主役声優が続け様に他界した。
当然ながら早すぎる死を悼み嘆く声が多く上がっている。
そんなときにネット記事には、よせばいいのに、芸能人のコメントをむやみやたらに載せていく。
そんなことしたら、本当に大好きだった人から大して興味のない人まで、玉石混交のコメントが溢れ出す。
そんな心のこもって無さそうなコメントの中に必ずあるセリフが、
『この人の作品にどれだけ救われた人がいることか』ってヤツです。
よく『あの歌に助けられた』『あの漫画が心の支えだった』と語る人が多いが、
本当ですか?と私はいつも思う。
思い出を美化しているんじゃないのかなぁと思っている。
人間は、大変なことやツラくキツいことを乗り越えるときは、醜く思い出したくないくらいのジタバタを繰り返して苦境を脱するものでしょう?
後々思い起こしたときに、そういえば当時…となって、流行していた漫画や歌をちょっと無理矢理気味に持ち出して、美化して格好つけているんじゃないのかなぁ。
中にはマジでその歌を泣きながら口ずさんで頑張った人も居るだろうが、多分極めて少数派でしょう?
そんな実情なのに、
上手いこと言おうとして、
この歌に助けられた人がどれだけ …
とコメントする訳知り顔のタレント風情に
軽っ!薄っ! またそんなこと口走っとるわ
と私は白けちゃうのだ。
この一見気の利いてる風なコメントは、悪いことに言われた聴き手のリアクションを縛ってしまう。
聴き手はしんみりと『確かに』と言うほかないでしょう。
私みたいに、
またまたぁ~、本気でそう思ってます?
とは言わないし言えないのです。
故人を偲ぶことを悪く言うつもりはないが、
言うほどの思い入れが無いことに、
あいまいに包括的なセリフを垂れて、
オレは良いこと言った!と鼻の穴を膨らませるのは、
辞めてもらってもいいですか?
(ひろゆき風)