やっと見つけた読みやすい本 | 日々是好日

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日常で思うことを書きます。

書評、書店でのポップ、作家、

そういうきっかけで本を購入したり、借りたりしていた。


どの方法で選んで読み始めた本でも、

途中で投げ出すことがある。


面白くなかったと言うよりも

読みにくいという理由で。


自分にとっての読みにくさとは何かを

深く突き詰めたことはなかった。


つい最近、読みやすさということに

ようやく気付いた。


センテンスが短い文章が読みやすいということ。


単純なことだったが、やっと見つけた。


センテンスが長いと意味を追って読むので、

読む速度が落ちる。

すなわちテンポが悪い。


センテンスが長くて、説明や修飾が多いと、

ありがたいという錯覚を起こしたり

高尚な表現なんだと勘違いしたりする。


センテンスが短いと

子どもの作文みたいに見える。


北方謙三の小説を読んだところ、

センテンスが短い。

軽快でありつつも、軽薄ではない。

短いセンテンスを続けて、重厚感も出している。


北方謙三の小説の評価は高い。


巨匠とも言われていて、経年でのクオリティ低下もないと評されている。


最近は、中国の歴史小説の超長編を書いている。


そのどれもが高評価ということは

前提として、読みやすいということであろう。


これからは、読む本選びに、センテンスの長さを基準の一つにすることにした。


私が最近好きになった作家に

上橋菜穂子がいる。


上橋菜穂子の文章は、センテンスが短いというわけでもない。


しかし、読みやすい。


小難しい表現をしていないから、

多少センテンスが長くても、

テンポが崩れないということか。


私もブログを書くときのセンテンスは

短くしようと思う。