ランドセルリメイクの工程紹介 ~手で裁断~ | 晴耕雨読?(ランドセルリメイク、オーダーバッグ制作)

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詳細はプロフィールをごらんください

手で裁断するものと機械で裁断するものがあり、

紹介が長くなるのでまずは、~手で裁断~ からです。

 

今回のご希望は、

Ⅼ型ミニ財布、ペンケース、がま口印鑑ケース、リールクロシェット

一番小さい財布、コードホルダー(コード取り付け式)

の6アイテムです。

 

【M様からの指示書】

 

 

 

今まで作ってきたリメイクアイテムの型紙から、必要なものを選びます。

型紙は全て出来上がりのイメージから自分で型紙を作り、何度か改良を重ねてきました。

財布など複雑なものは先生と相談しながら3回以上は試作を繰り返して、型紙が完成します。

 

 

 

まずは前回ほどいたランドセルに必要な型紙を並べて、どのように革を取るかを検討します。

革の厚さや硬さ、小物にした時の使いやすさを考え、無駄のないように気を付けて

パズルのように組み合わせていきます。

 

ペンケース、財布などは同じ型紙で2枚の革が必要なので、かなりギリギリです(;^ω^)

結局この配置 ↓ では革が足りず、更に検討を重ねました。

 

 

 

検討の結果、ランドセルのサイドの部分から、

ペンケース、クロシェット、がま口印鑑ケースの3点を取ることにしました。

 

 

それぞれの型紙をあて、すこし大きめに荒裁ちします。

 

 

 

ペンケースの裁断です。

革の表は滑るので、裏返しにし、型紙をあてて、

ずれないように重しを置き、革包丁で切っていきます。

 

ランドセルの部品を外した時に残る【穴】などを避けるため、

今回は少しスリムなタイプのペンケースにしました。

 

 

 

クロシェットとがま口印鑑ケースは、表の茶色い革に、

裏のピンクの革を貼り合わせて作ります。

 

クロシェット(左)はカブセの裏の少し柔らかい革を、

がま口印鑑ケース(右)には印鑑のでついか朱肉の汚れを落としやすいように

ランドセルの箱の内側に貼られたツルっとした革を貼ります。

 

 

 

 

まず、がま口印鑑ケースの内側の革(左)と、表の革(右)の両方にゴム糊をぬります。

 

 

 

クロシェット(左)、がま口印鑑ケース(右)の裏、表それぞれに塗ったゴム糊を乾かします。

ゴム糊は乾かすことで粘着力が上がります。

 

乾いたらそれぞれを貼り合わせ、型紙通りに裁断します。

 

 

 

 

クロシェットは中央に金具を通すための穴をあける必要があります。

ちょうどランドセルの底の金具を外した時の穴が残っているので

ここにその合わせて裁断します。

 

革がギリギリで苦肉の策ではありますが、ここの穴なら不自然ではないので、

活かしていきます。

 

 

以上、3アイテムの裁断が終わりました。

ステッチがいかにもランドセルらしいですよね♪

 

次は~機械で裁断~です。