“前提”と“保留” | 考えすぎ

“前提”と“保留”

議論をしている時も、
一人で考えている時も、
何か行動している時も。
“前提”は、刻一刻と変化してゆく。


刻一刻と変化する前提に乗ったままでは、
「ちょうど今」の前提がどのような前提なのかを捉えることは困難だ。


そこで、ある前提をいったん“保留”しておく必要が出てくる。




刻一刻と変化してゆく前提のうち、ある一瞬の前提をいったん“保留”しておく。
それさえできれば、
あとは落ち着いて、保留した時点の前提を軸に「ちょうど今」の前提を追い続けることも可能になる。


もっとも、時には、
「保留した時点の前提」そのものをもう一度吟味し、捉え直してみたい場合もあるだろう。
しかし、そんな時には、「捉え直してみるための前提」をまた別に設定し直せば良いだけである。




本当は、
あらゆる前提を同時にまな板に乗せ、同時に吟味しなければフェアでない、
・・・と思う。
でも、人間の脳では、それがなかなか難しい。


それができないからこそ、
この人生は奥深く、趣のあるものになっているのではないか、
・・・とも思う。