企業や人間は本当に変わり続けなければいけないのだろうか?
一方で、変えなければならないことが変わらないのはなぜか?
最近それを強く感じている。
古くは日本では小泉純一郎が「痛みある改革」を打ち出し、
米国ではオバマが”Change”を打ち出した。
今となっては、上記の二つが本当に必要だったのかは私にはわからない。
(詳しい方、コメントよろしくお願いいたします。)
人間は”変わるぞ!”と決意すると、脳内にハイになる物質が出るそうだ。
明日からダイエット頑張るぞ!とすると気持ちがリフレッシュされるのは自分的には嫌というほど体験している。
”変わるぞ!”と決意するのは簡単だが、それをゴールまで持続させることは本当に難しい。
さて、日本企業の不祥事が定期的に報道される。
誰もが知るようなあの企業がそんな”イカサマ”をやっていたのかとガッカリするようなケースは少なくない。
中には、次から次へと不祥事が報道されてしまう企業がある。
そのような企業は不祥事体質こそ変えていかなければならないのだが。。。
余談になるが、私が昔勉強した”監査論”では、
企業がトップ主導の組織ぐるみで不正を行っている場合、
監査人は不正を見抜くことは困難になる。
と監査の限界をいの一番に教わった。
企業体質は重要なのだ。
企業や人間は、変えてはいけないもの、と、変えなければならないもの、をきちんと選別していく必要がある。
特に後者は利権等が絡んでくると相当難しくなることは言うまでもない。
最後に、ラインホールドニーバーの祈りを紹介して散文を終えたい。
神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
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少子化による後継者不足。
中小企業や零細企業の社長後継者がいない(既存社員含む)ことが経営者の大きな悩み。
一方、政策を見ていると
①M&Aを推奨します
②海外投資家大歓迎です
③今までは規制ありましたが金融機関もどんどん出資してください
と会社を売ることを後押ししている。
このような世の中の流れを見ていると。
自分が働いている会社が、ある日突然、海外投資家に購入され、
意図せず外資系企業になってしまうことは多いにあり得る。
当然、新オーナーは、日本語が通じたとしても忖度は通じない。
そのようなことになったとしても生き残っていくためには、
中小企業や零細企業で働く人は、“今の業務”を更にスキルアップとブラッシュアップしていく工夫と努力が必要かなと感じる。
自分自身の雇用を守るために。
コンサル業をやっていると伝えることの難しさを日々感じる。
特に専門が経理・財務分野なので。。。
人に上手く物事が伝わらなかった際、
話し手は聞き手がおれの話を理解できないとし。
聞き手は話し手の説明が不明瞭であるとする。
現実に良く起こる場面。
だいたいこういう場面では争いが起こる。
今日、読んだメルマガでは、人に上手く物事が伝わらなかった際は、
10対0で話し手が悪いとあった。
と言うのは、イニシアチブは話し手が握っているからだそうである。
聞き手が悪い!とミュージシャンや芸人が言ったら、そこで終了。
しかしながら実社会では。
上司の命令が不明瞭のため部下が意図を全く理解できず、
質問をしたら上司が逆ギレするなんてことは良く起こる。
中途半端な成果物ができるってことも良くある。
上の人間は、正確に伝える訓練をせねばならない。
特に、職人肌の人は。
そういう意味で日本の社会人の多くは、
俺の音楽を理解しないリスナーが悪い!とほざいているミュージシャンなのかもしれませんね。
8年前の今日。
中国系企業に転職しました。
管理部を見回すと、
会計士さん・税理士さん・金融折衝・人事コンサル。
今の言葉でいう”高プロ”が会社を上手く回していました。
会社を回す=正社員でなければならない。
という考えはその時ガラガラと崩れ去りました。
必要な人材を必要な時に使う、
という合理的な考え方に感動すら覚えました。
日本も合理的な考えをしていかないと遅れてしまう、
という危機感すら覚えました。
中小企業にとって、
利益を生まない(とされる)管理部は不必要とされがち。
しかしながら、管理をきっちりする人がいないと、
会社は知らない間に法令違反をしてしまったり、
無駄な作業が生じたり、内部統制が取れなかったり、
結果会社は損をします。
管理部門の専門家をパートタイムで雇う、
というのは、コスパ良し!であると思います。
やってほしい仕事を細かくブレイクダウンすると、
もっとコスパ良し!です。
企業側は管理部門は正社員でなければならない、
という考えを改める時期に来ているかもしれませんね。
所感。
私が就職したのは1992年。
研修制度もしっかりしていたりOJTで先輩について回ったり。
いま思えば恵まれた環境にあった。
キャリアパスなんて言葉も無かったし将来のことについて考えることもしなかった。
新卒からジョブ型。
確かに企業にとって生産効率は上がる。
一方で、決められた仕事しかできず、広い視野で判断できる人材がいなくなる危険性は否めない。
公正取引委員会は「コンビニエンスストア本部と加盟店との取引等に関する実態調査」の結果を9月2日に公表した。
公取委は、本部から加盟店への仕入数量強制等は独占禁止法上の問題となり得ることを指摘した。
このニュースを聞いた私は、各コンビニ本部におけるSDGsの取り組みをチェックさせてもらった。
どこのコンビニ本部もフードロスに取り組む姿勢を見せているようだ。
一方で、本部の売上を確保するために弁当等を店舗に押し込むケースは少なくない。
廃棄になった弁当等にロイヤリティを課す「ロスチャージ」の制度もあるため、本部としては売れようが廃棄になろうが利益を確保できる。
一つの企業が、フードロスをホームページでPRしながら、裏に回るとフードロスを加速させるような矛盾を抱えている。
果たしてこれでSDGsに真剣に取り組んでいると言えるのだろうか?
話変わって、大手自動車メーカーが部品メーカーへの値下げ要請を行ったことが報道された。
部品メーカーに自由意志があるとは言え、大手自動車メーカーからの要請があれば対応せざるを得ないのが現状であろう。
大手企業と取引をするにあたって法令遵守等のチェックポイントは意外に多い。
それをクリアするために工程を増やせば生産効率が落ちる。
部品メーカーにとって、楽でない経営が値下げ要請によって苦しみに変わらなければ良いのだが。
大手自動車メーカーのホームページには、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」でSDGsに取り組んでいるとある。
部品メーカーはパートナーではないのだろうか?
SDGsをやっているフリをしている企業を「SDGウォッシュ」と呼ぶらしい。
消費者はインターネット等を通じて「SDGウォッシュ」を簡単に見抜いてしまう。
SDGsに取り組むことで企業イメージを下げてしまうようでは目も当てられない。
社会貢献をしなくてはならないからSDGsに取り組む、ではなく、より社会に必要な企業となるためにSDGsに取り組むべきである。
また、大企業には、個人事業主や中小零細企業の抱える重荷を背負い互いに共存できる関係を築いていってほしい。
SDGsをきちんと学び、助け合い社会を実現させる企業が増えることを私は望んで止まない。