tomorrrowworld


ご機嫌いかがですか?nyです。
12月1日の映画の日に、『トゥモロー・ワールド』を見てきました。

ストーリーはというと、「世界で赤ちゃんが生まれなくなって18年たった2027年のロンドンで、革命を叫ぶ活動家の運動に巻き込まれる一人の男が妊婦と出会い、途中出産しながらともに逃亡する」といったものです(←はしょりすぎ)。

監督はハリーポッターの人だし、もう少し気楽に楽しめる映画かと思ってましたが、いい意味で裏切られましたΣ(゚д゚;)

登場人物・状況設定は終始憂鬱で暗いし、絶望感が画面のトーンを支配しています。
これは、小中学生や家族連れ・ラブリーカップルにはオススメできません。実際興業的には苦戦しているようです。

しかし僕的にはすばらしい映画だったです。

まず、映像のリアリティがすこぶる高かったこと。退廃した世界やちょっとした近未来的SFが圧倒的な表現力で描かれてました。

特に、エンディング近くの戦闘シーンは圧巻でした。

革命闘士と軍隊との戦場の中を進んでいく主人公を8分くらいノーカットで追い続けるんですけど、近くで撃たれた人の返り血がカメラのレンズに飛び散ったまま撮影は続けられ、まさに自分がその場所で逃げ回っているかのようでした。

それと、赤ん坊を目の当たりにした兵士たちが戦闘をやめ、一瞬荘厳な感動を呼び起こすもその直後には戦闘は再開され、無意味に、無慈悲に命が奪われていくシーンが象徴的でしたが、人間の命や戦争というものを改めて考えさせられました。

なぜ赤ん坊が生まれなくなったのかという原因は分からずじまいだし、その後主人公と赤ちゃんと世界はどうなったのかもわかりません。ほったらかしかいっという気もしますけど、観客の一人一人がイマジネーションをかき立てられる映画でした。

ブレードランナーとかマッドマックスとかみたいに、コアなファンを獲得して長く語り継がれるかもしれませんね。


一応音楽ブログなんでそちら方面にも触れておきますが、ロックファンにも楽しめる映画じゃないですかね。この映画で描かれる反体制のアナーキズムな視点はロックの左翼的思想を刺激するし、ロックの名曲も大々的にフィーチュアされてます。

ディープ・パープルの「ハッシュ」やキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」などが特に印象に残りました。

あと笑ったのは、窓から見える景色にピンクの豚の風船があがってたんですが、これがモロにピンク・フロイドの「アニマルズ」のジャケット写真なんですよ。

それに、ハッパ好きな爺さんがジョン・レノンそっくりだったし、そこまでやるかって感じでした。


相当にロック好きな監督さんなんでしょうか。毛嫌いしていたハリーポッターも見てみようかな・・・。

Pink Floyd
Animals