「人生半分、損してるよ」
どうやって広まったのか知らないが、使いたくない言葉の1つだ。勝手に人の人生の価値を決めないでくれと言いたくなる。
まあ軽いフレーズとして広まってしまったものにイチイチ腹を立ててるわけではないが、なんとなく自分では使いたくない。
ただもし、この世にビートルズが存在しなかったら…
僕個人に限って言えば、30%くらい損してるかもしれない。ビートルズがいなかったら英語を勉強してみようとも思わなかったかもしれないし、海外旅行なんて考えもしなかったかもしれないし、他の洋楽も聞いてみようと思わなかったかもしれないし、人に自信を持って好きだと言えるものもなかったかもしれないし、父との会話も味気ないものになってたかもしれないし、通勤時間はイヤホンもつけず満員電車の中でストレスをためてたかもしれない。
ビートルズの存在しない世界は僕にとって、白黒テレビの中で生きているようなものだと思う。彼らが僕の人生に彩りを与えてくれたことは間違いない。
ビートルズの存在しない世界。そんな世界を映画で描く予定があることを知ったのは去年の5月辺りだった。2014年、ビートルズのトリビュートライブの時に弾き語りでIn My Lifeを披露したエド・シーランが出演する。
https://youtu.be/jwtxsDoa9lo

カバー曲にIn My Lifeを選んだというだけでも彼に対する僕の第一印象はよかったが、その後に出している曲もなかなかよかった。今後どんなスタイルの曲に移行していくのかが楽しみだ。
今回の映画で、エド・シーランは本人役で出演。ヒメール・パテル演じる主人公「世界で唯一ビートルズを覚えているシンガー・ソングライター」を見いだし、自身のツアーに連れていく。

昨日、Let It Be制作時の未公開映像を基にドキュメンタリーが作られることも発表された。2017年はサージェントペパーズの50周年、昨年はホワイトアルバムの50周年で盛り上がったが今年の「ビートルズの新作」も必見だろう。