衆議院が解散となり、いよいよ公示が近づきました。そこで、全国の選挙区の情勢を分析し、おおよその各党の獲得議席を予測します。
第三極の動向が不透明なため、まだ正確な予測は難しい状況であることに留意ください。
各党の獲得議席予想は以下の通りです。
自民党 225~260
民主党 100~120
公明党 28~ 33
維 新 55~ 70
みんな 20~ 25
生 活 10 ~15
減 税 10 ~15
社 民 3 ~ 8
共 産 3 ~ 8
無所属他 3 ~10
総括的な情勢としては、自民党が選挙前議席数から大幅に躍進し、過半数をうかがう勢いです。自民・公明で安定多数を確保できそうです。民主党は、選挙前議席数を大幅に減らすことが確実ですが、比較第2党の地位は確保できそうです。公明党は、大阪などで維新との選挙区調整が上手くいっており、選挙区でも堅調です。
第三極ですが、当初想定されていたよりは伸び悩んでいます。小選挙区にもかかわらず、政党間で選挙区調整がうまくいっていないため、多くの選挙区で「つぶしあう」状況です。維新も比例では民主党と互角の戦いができていますが、選挙区では関西以外で伸びを欠いています。生活は、大幅な議席減が避けられない情勢で、幹部クラスも厳しい戦いを迫られています。
正直、ここまで自民党が復調するとは予想外なのですが、これは小選挙区制のなせる技です。民主党の力は低下しているものの、二大政党の一つであり、それなりの票は取るわけです。ここに第三極政党が入り込んできても、なかなか当選には結びつきにくい。民主党と第三極が争い、自民党が漁夫の利を得る、そんな構図が浮かび上がってきました。