投資で勝つ話ではなく…

投資で勝つ話ではなく…

相場の前で揺れる心を整え、ブレないための考え方を綴るブログです。

 

 

 

投資をしていると、どうしても「勝つこと」に意識が向いてしまいませんか?

 

 

どうすれば勝てるのか。
どうすればもっと利益を増やせるのか。
どうすれば無駄な損失を減らせるのか。

 

 

それは当然のことだと思います。
誰だって、負けたくて投資をやっているわけではないですからね。

 

 

でも、長く相場に向き合っていると、だんだんわかってくることがあるんです。
それは、本当に怖いのは“勝てない日”そのものではないということ。

もっと怖いのは、勝てないことをきっかけに、自分が崩れてしまうこと

 

 

負ける日というのは、あります。
どんなに経験があっても、どんなに準備をしていても、うまくいかない日は必ずあるんです。
相場はいつもこちらの思い通りに動くわけではないし、むしろ思い通りにならないことのほうが多いくらいですからね。

 

 

だから本来、負けること自体は、そこまで特別なことではないはずなんです。

問題は、そのあとです。

 

 

負けたあとに気持ちが乱れてしまう。
冷静さを失ってしまう。
「取り返さないといけない」という思いに飲まれてしまう。
普段なら入らないところで入ってしまう。
損切りできるはずの場面で、意地になって握ってしまう。

 

 

そうやって、最初の損失よりも、崩れた心のほうが大きな損失を作ってしまうことがあるんですね。

 

 

私はこれまで、そういう場面を何度も経験してきました。

負けたことそのものよりも、負けたあとに自分を保てなかったこと。
それがいちばん苦しかったように思うんです。

 

 

お金が減るのも、もちろんつらいものですよね。
でも、本当に堪えるのは、そのあとに


 

「またやってしまった」
「なんでこんなことが止められないんだ」
「自分は本当にダメだ」
 

 

と、自分で自分を追い込んでしまうことではないでしょうか。

 

 

相場で負けると、ただ資金が減るだけではないんです。
ときには、自信まで削られる。
落ち着いていたはずの心まで崩れる。
未来への見え方まで暗くなる。

 

 

特に年齢を重ねてからの失敗は、若い頃とは重みが違うんですね。

「まだ取り返せる」ではなく、
「もうやり直せないかもしれない」
という不安が、どこかにあるからです。

 

 

老後のこと、健康のこと、家族のこと、暮らしのこと。
いろいろな現実を抱えながら投資をしている人にとって、ひとつの失敗は単なる数字以上の意味を持つんです。

 

 

だからこそ、私は思うんです。

相場で大事なのは、いつも勝つことではなく、崩れないこと。

つまり、何があっても動じないことなのではないかと。

 

 

 

 

もちろん、勝てたほうがいいです。
利益が出たほうがいいです。
それは間違いないと思います。

 

 

でも、どんなに良い手法を学んでも、どんなに良いタイミングを覚えても、
自分が崩れてしまったら、それを生かせなくなるんです。

 

 

逆に言えば、その日勝てなかったとしても、
大きく崩れずに終われたなら、次につながるんです。

 

 

無理に取り返そうとしなかった。
感情でロットを上げなかった。
悔しくても、そこでやめられた。
 

 

それは、見た目には地味でも、とても大きな前進だと思うんです。

 

 

相場では、派手な勝ち方が目立つ。
大きく取った話、連勝した話、資金を増やした話。
そういう話は、たしかにわかりやすいし、人の目を引く。

 

 

でも、実際に長く相場に残り続ける人は、
毎回大勝ちする人よりも、崩れそうな日に崩れない人なのかもしれません。

 

 

苦しい日にも無理をしない。
熱くなった自分に気づける。
いったん引くことができる。
自分の乱れを、小さいうちに止められる。

 

 

こういう力は、派手ではないけれど、とても大切だと思います。

そしてこれは、特別に強い人だけが持っているものではないと思うんです。
むしろ、弱さを知っている人ほど身につけていける力なのではないでしょうか。

 

 

自分は焦ることがある。
自分は負けると熱くなりやすい。
自分は連敗すると判断が雑になる。

 

 

そういうことを認めたうえで、じゃあどうやって崩れないようにするかを考える。
そこから、本当の意味での投資との向き合い方が始まるのだと思います。

 

 

勝てない日はある。
うまくいかない日もある。
思ったように取れず、悔しくて眠れない日もある。

 

 

でも、そのたびに自分まで崩してしまっていたら、相場はどんどん苦しいものになってしまいますよね。

だから私は、勝てない日よりも、崩れる日のほうが怖いと思っています。

 

 

だからと言って、負けてもいい、とは言いません。
できることなら負けたくないですよね。
私だってそうです。

 

 

ただ、負けた日に
 

 

「今日はここでやめよう」
「これ以上、自分を乱さないようにしよう」

 

 

と決められることは、実はとても大きな力だと思うのです。

 

 

相場で本当に守るべきものは、資金だけではないんです。
自分の判断、自分の感情、自分のこれからを壊さないこと。
それもまた、同じくらい大切な「守るべきもの」なんですね。

 

 

今日は勝てなかった。
でも、自分を崩さずに終えられた。

 

 

もしそう言える日があるなら、それは決して悪い一日ではありません。

むしろ、そういう一日を積み重ねられる人が、最後には長く相場に残っていくのではないでしょうか。
 

 

私はそんなふうに思っているのです。