昨日は友人の妹と知人の誕生日だった。

おめでとう。良い一年を。



自分は最近、年をとっていくことは恐ろしいことだと認識するようになった。

昔はすごく嬉しかったんだけど。こう思うようになったということは年のせいか。

祝ってくれるひとが一人でもいるという事実は嬉しいが、年ばかり食って内面が成長しないのだから困る。

時々ふと自分の発言を見返してみると、本当に子供のような言葉ばかりだと思う。

いずれ祝ってくれるひともいなくなり一人淋しくケーキを貪る誕生日が来るのだろうか。

悲しいね。

知人にとても優しいと評判の人がいる。

顔もよくて頭も良くて声もなかなかかわいくて物腰も柔らかい。そして誰にでも優しく接する。

高嶺の花のような存在だと自分は認識している。


しかし自分はどうしても彼女のことを好きにはなれない。

彼女は自分にも優しく周りと同じように接してくれるのだが、それがどうも恐ろしいのだ。

特別なかのいい相手ではない。けれど話さなければいけない場面が存在する。

そんなとき彼女の声を聞くと、得体の知れない恐怖が真後ろにまで迫ってきているような感覚に襲われる。

けして彼女が悪いわけではない。彼女は間違いなく優しい人、だ。

それになにか恐怖を感じる自分が、だれから見ても異常なだけ。



いつか彼女を恐ろしくないと感じられるときがきたら、きっと彼女とはまったく違う世界に自分はすでにいて、隣に並ぶこともできないのだろう。

別にそんなこと望んでないけどね。

何ヶ月か前の話。

道を歩いていると向こうの方に横断歩道を渡る白い何かが見えた。

どう見ても人型ではない。何だろうと思って少し近づいてみると、白く大きな犬だった。

自分は犬種にあまり詳しい方ではないが、この辺でよく見るような犬ではなかった。首輪をしているかは見えなかったがどうも野良犬ではなさそうだ。

どこからか脱走でもしてしまったのか。

その犬は横断報道を渡りきるとコンビニの前を横切り自分のいる方とは逆の方にどんどん進んでいって、やがて見えなくなった。

彼ないし彼女は何処へ行ったのだろう。

目的地にはちゃんとたどり着けたのか。

それとも、目的のない旅の途中だったのだろうか。



もう二度と見ることはないような気がする。

今も元気でいることを願って。