様々な内容の記事を書き始めて約9年の月日が経った。今、手元に残っているものといえば1桁の友情だけだ。
去年の12月に7年近く関わってきた友人と縁を切りいよいよ友情自体が煩わしくなってきている。いつか全ての縁は終わるだろう。
毎日のように更新していた時期もあった程取り組んでいた記事作成のやる気がなくなっている。創作意欲すらない状態だ。
記事に出来そうな内容を思いつくもやはり書く気が起きず何度書く機会を逃した事か。情けなくなってしまう。
このまま続けたところで何かが変わる訳でもなく恐らく終わりを待つだけの存在になる。過去の私は望んでいない。
子供が始めた事の始末をつける残酷な役割は大人だからこそ出来る。私も過去の始まりを終わらせる役割が回ってきた。
もはや今の私に失って困るものなど残っていない。普通の人生を送れない運命が待っており生きる価値すら所持していない状態だ。
まだ人生を終わらせるという役割は担えそうにないがいつか未来の私が担ってくれるだろう。楽に終わる事を願っている。
引退を決めた一番の理由は書く意欲の喪失だ。どれだけ良い文章を書ける能力があったところで指が動かなければ始まらない。
何度も書く意欲の復活を待ったが一向に来なかった。そうなってしまえば引退しか道は残されていない。
本屋に立ち寄って多くの文庫本を見る度、私は嫉妬してしまう。もし書く意欲さえあれば胸に深く植え付けられている杭が取れる。
元々才能がなかった私に作家へなるという夢はおこがましかったのかもしれない。そんな事を思っても悲しさすら湧いてこない程疲れている。
せめて人生で一度、自分が誇れるような内容を書き上げたかったが出来ない。何も成す事もなく死んでいく。
記事作成や小説執筆を卒業出来ると思った朝はとても清々しかった。数年近くこの2つに悩まされ続けていただけあり元気が戻ってきている。
3年前から始めたサークル活動のためにする小説の執筆は辛かった。数ヶ月近く何度も死にたい気持ちが湧き苦しんだ。
迫り来る原稿締め切りと全く進まない作業量に付き合う生活はどうやら耐えられない。もうあんな思いをしなくて済む。
これから肩の荷が下りた気楽な日常を送っていこうと思っている。孤独死する運命だろうが楽しく生きたい。
数多の女性と付き合い巨万の富を得ている男も私と同じく最期は無へ帰る。魂の価値などみな平等にない。
生きる事すら疲れる状態で創作活動はいつか限界が来ると分かっていた。
家庭も子孫も作らない自由な人生こそが私の理想だ。