児童相談所の一時保護から

もうすぐ子どもが帰ってくる。


病院の受診日や面会で

週に一度は会っていたけれど

帰宅することを考えると緊張する。


発達障がいの特性から

どうしても怒りの感情が抑えられず

癇癪を起こして

強い力で人を殴ったり

ガラスやテレビを割って怪我をしたり 

人や自分を傷付けてしまう。


脳の働きの問題で

本人の努力ではどうしようもない

衝動的な暴力や暴言を

どうやって受け止めていけばよいのか

親としてまだ私にも分からない。


殴られたり

存在を否定されるたび

傷付いてしまうのは

私の理性が足らないからなのだろう。

知識として障がいの特性を分かっていても

暴力や暴言に心が削がれてしまう。

冷静に対応したいのに

辛さや悲しさが押し寄せてきて

身動きが取れなくなってしまう。


親子の適切で程よい距離感を

つかみたい。


諦めてはいけない。

何かいい方法は必ずあるはずだから。

もっと障がいについて正しい知識を身につけて

私たち家族の暮らしのなかで実践しながら

工夫を重ねていくこと。


子どもにはひとつでも好きなことを見つけて

沢山の人に出会ってほしい。

障がいゆえの苦しみや悲しみが多い人生を歩むなかでも、幸福を感じてほしい。

親という立場で、私のできる最大限の手助けをしていきたい。


私の精神的な弱さのために

一時保護で沢山寂しい思いをさせてしまったことを本当に申し訳なく情けなく感じている。

夏休みは子どもと一緒に過ごす時間をたくさん作りたい。


一時保護の面会のときの

子どもの暗く鋭い眼が忘れられない。

何年も愛情を注いで大切に接した

笑顔の可愛い子だったのに

親と離れた集団生活で

その全てが失われてしまったようで。


何もかも流れていってしまった。

もう取り返しがつかないのかもしれない。

子どもの心に孤独の大きな傷を作ってしまった。

またはじめたらやり直そう。

失敗したら、別の方法を試せばいい。

まだまだできることはあるはずだから。