今年19冊目は小原 周子 著 「新宿ナイチンゲール」です
小原さんは、埼玉県生まれの准看護学校卒業の現役ナースです。
この作品で、2017年第12回小説現代長編新人賞奨励賞を
受賞されました。
ペンネームの小原は、大好きな作品「風と共に去りぬ」の
スカーレット・オハラに、周は敬愛する山本周五郎から名付けたそうです。
アマゾン 内容紹介
桑原ひまりは新宿のネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして
働いている。ネット経由で依頼を受け、患者の自宅まで赴き、
泊まり込みで介護をするのが仕事。派遣先の事情はさまざま。
家族が旅行をしたり外出して羽を伸ばす間の留守番しながらの
介護ではミュージシャン志望で恋人の宗一を派遣先に呼んで
二人で好き勝手に過ごしたりしている。
ある日、宗一にだまされて借金の保証人にされていたひまりは、
彼が逃げたため、借金取りに追い詰められることになる。
理不尽だらけの介護現場から目を背けない冷徹な筆致が
選考委員に評価され、第12回小説現代長編新人賞奨励賞受賞。
以前勤めていた病院での医療事故に懲りて、ネットカフェで
寝泊まりしながら派遣ナースとして働いている主人公。
毎日の介護を通じて、現代社会の介護問題を提起している
と思って読んでいましたが、途中から、主人公の恋人の借金問題や
優柔不断さが出てきて、主人公が本当はどうしたいのか、何がしたいのか
ブラヒロシにはわかりませんでした。ラストの方、意外な結末
さて、気を取り直して次の本へ
今日もご覧いただきありがとうございます