新橋で食事することになり、都内に数店舗展開する中華料理店「揚州商人」へ。
チェーン店ながら、どこか独特の個性を放つ店構えである

メニューを眺め「ネギラーメン」とした。



1120円。税込みとはいえ「ネギラーメン」にしては強気な価格設定であるが、どうにも気になりオーダーすることにした。

(ここにラーメン全体の写真を挿入)

運ばれてきた丼を見て、妙に納得する。
他店のネギラーメンとは、佇まいが違う。
器のデザインも洒落ているが、何よりネギの切り方、盛り方が個性的だ。

麺は「柳麺(リューメン)」を選択。



中国伝統の麺らしい。
日本の町中華ではあまり見かけない、素麺のように細い麺である。
この細麺を選べるあたりも、揚州商人の知られざる魅力だろう。

 

 

いざ実食。
まずネギ。



他店によくある、シャキシャキとした歯ごたえ重視のネギではない。
柔らかい部分を使い、スープをたっぷりと吸わせてある。
よく煮込まれ、しんなりとしたネギ。
これが実に旨み豊か。
甘く、舌ざわりが良い。
えぐみや苦みは無く、ネギ本来の甘みがスープに溶け出している。


 

スープを一口。
色はやや茶色がかった透明感のあるものだが、味は紛れもなく塩。
醤油ではない、コクと旨味が凝縮されながら、また広がる豊かな塩スープである。
かなり美味しい。レンゲが止まらない。


 

そして、極細の柳麺と、細く刻まれた柔らかいネギ。
この相性が抜群に良い。


 

一緒に手繰って啜ると、口の中でネギのエキスとスープが麺に絡みつき、旨味が広がる。

チャーシューも特徴的だ。
細かく刻まれ、麺やネギと一体化している。
量は控えめだが、この一杯のバランスを崩さない存在感。



そして煮卵。
これがまた秀逸。
黄身の味の濃さ、茹で加減、非の打ち所がない。

 

丼の底には、胡椒のようなスパイスの刺激。
これが塩スープの味を引き締めている。

安くはない。
だが「高級ネギ塩ラーメン」とも言うべき一杯には、それだけの価値があった。


 

ネギラーメン
 7.75点  1120円
揚州商人  
 東京都港区新橋4-10-1