先日は、久しぶりに往復4時間の運転出張へ行って来ました。
運転BGMは、図書館で借りていたベートーベン集CDを返した後でしたので、自分のCD置き場から一枚引っ張り出していきました。
チラッと見て車に乗せましたが、「クラシック・ボーカル」となっています。
「うん、これもまた良しかな・・・」という感じで、さっそく聞き始めましたが、どうもあまり感心しません。
交響曲の演奏は、知らない曲でも充分に楽しめることが多いのですが、ボーカルとなりますと、余程好みに合った曲でないと、全然知らない曲にはあまり興味が湧かないことが今更ながらわかりました。
知らなくても、メロディーによっては「ふむふむ良いな~」ともなることも有るのですが、不思議です。
その点、三大テノールなどは、気楽で良いのですが、一度聞けばもうOK,となりますから、これもまた不思議なことなのですね。
知らない曲で「う~~ん、なかなか良いなぁ・・・」となるには、かなり自分の好みが合わないと、特にボーカルは難しいようです。
それで、田舎道で止まり、CDを入れ替えました。
交通の少ない畑の中の一本道で、「さ~~て、何にしょうか・・・」と探しますと、諸々入れの箱の中に ショパン集 が有りました。
これは良かったです。 と言っても何度も聞いたCDですけど、このCDは不思議にピアノの音が他のCDに比べて特別良いのです。
車のスピーカーとCDが合うのでしょうね。 低音でボーン、ボーンとやられますと、小学生の音楽の授業の、起立、礼、着席、の音が講堂に響いた時の感触が思い出されます。
と言う事で、音楽と仕入れは上手くいったのですが、帰りに少し危ない目に会いました。
行き帰りは、都会の真ん中も通りますが、田舎の畑や山の間の道路も通ります。 3対2で、田舎の道の方が多いようです。
そんな田舎の山間部に約1000m程のトンネルがあります。
その日はどんよりと曇った日で、午後4時ごろは既に薄暗くなっていましたので、トンネルの中は、何時もの昼間より随分暗くなっていました。
トンネルへ入る前に、路肩に二台の競輪選手らしき自転車の人が止まっていましたが、トンネルを入ったら直ぐに、また二台の競輪用自転車に乗る人が左端を走っていました。
わたしはその時先頭車両で、目の前を二台の自転車が走っていますが、そこは登坂ですから、ギヤの無い自転車ではスピードが出ません。
トンネルは長く、時速10km位で走る自転車の後ろを付いて行きましたが、道路が狭いので追い越すこともできないのです。
暗く見通しの悪いトンネルの中で、対向車は次々に来ますし、ノロノロと走りましたが、一台の対向車のライトが通り過ぎた後、後に続く車のライトが、かなり離れているのが見えました。
「今だ!!」と、追い越し禁止の対向車線にはみ出して、自転車を追い越し始めましたら、それまで対向車のライトに紛れて見えなかった無灯火の一台の軽四輪が、ライトを点けた車の前を走って来ているのです。
「うわ!!」と瞬間思いましたが、なにはともあれ自転車を追い越して左車線に戻らないといけません。
急ハンドルを左へ切って、無事に二台の自転車を追い越しできました。
運転しながら心の中で、「なんじゃあれは!!」と心の中で呪いました。
そして少し走って、冷静に成り「あの場合、誰が一番悪いのか」と考えてみました。
一番は暗いトンネルの中を、無灯火で走る車でしょう。
そして次は、歩道も無いような狭いトンネルの中をノロノロ1000m近く走ろうとする自転車でしょう。
(交通法には、円滑交通を妨げるのも違法となってるはずですから)
しかし、もし無灯火の対向車に衝突したら、一番悪いのはわたしになるのは間違いないのですね。
そして自転車も巻き込んだ、悲惨な事故になっていたかも知れません。
「実は無灯火の対向車が見えなくて・・・」などと言っても、いい訳には成りませんし。
そしてあの場合、わたしの車の立場にパトカーが居たらどうなるのかも、考えてみました。
パトカーは追い越し禁止ですから、トンネルを出るまで、延々と時速10km位で走るのだろうかなぁと。
なにはともあれ、車の運転を始めて59年になりますが、初めての嫌な危機パターンではありました。
石竹の花でも眺めて、心穏やかにありたいものです。
途中何時もの港に、ちょっと地味目なクルーズ船が停泊していました。 地味目でも縁はありませんが^^

