ここ4日程雨や曇りの日が続いています。 4日も雨や曇りの日が続きますと、感覚的にはもう1週間位雨ばかりのような感じなのですが、実際には1週間前は、34度33度のカンカン照りの毎日だったのでした。

 

雨が続いていますと、何にもできませんが、読書は進みます。

 

今は加藤陽子さんの「それでも日本人は戦争を選んだ」を読んでいますが、これがなかなか、意味の深い読み物で、軽く読むような訳には行きません。

 

去年の3月に、同じく加藤陽子さんの「戦争まで」を読んでいますが、今度の「それでも日本人は戦争を選んだ」のほうが、同じ時代を扱いながら、より包括的で詳細を極めています。

 

わたしの読書記録を見ますと、「戦争まで」は、わたしの最高評価のA+で、何時もの一行感想記には、

< 第二次大戦に至るまでの、リットン調査団と、三国同盟、日米交渉を中心に、戦争までの道のりを詳しく解剖した力作。>

            なにか、売らんかな、を感じるような文ですが・・・。

 

と書かれていまして、ここのブログにも感想文を簡単に挙げています。

 

しかし、今度の「それでも日本人は戦争を選んだ」を読んでいますと、前の本では何を読んだのかなぁ、と疑問に思う程、今度の本の内容に包み込まれてしまって、存在感が薄れてしまって来ます。

 

― これは多分、わたしの薄弱記憶力の問題から来ていることで、本の内容に付いて云々することでもないのでしょうが、 ―

 

ここまでは一昨日までに書きましたが、昨日は「それでも日本人は戦争を選んだ」を、一応全て読み終えました。

 

この本は、本来自宅の書棚に在って、何かに付け、取り出して見て読み返すことが必要なほどの内容のものなのですね。

 

一応読み終えました、と書きましたのも、そのような意味がありまして、一度読んでみた位では、作者のすべての意図が頭の中に浸透して来ない程、文脈に深き関連性が絡まれて含まれているようです。

 

ザッと全体を読んだだけでも、それは勿論意味するところは解ります。

 

しかし、より深く、完全に近く理解しようとしましたら、(例えば、読後自分の考え方を完全にまとめようとしましたら)一度読んだだけでは、とても不可能なような気がしてくるのでした。

 

( 事実、今日は読み終えて2日目になりますが、まだ途中ランダムに開いては読み返しています )

 

それはそれとしまして、わたしはこの本に書かれている時代の、戦争までの道筋につきましては、自分の子供の頃からの研究テーマでもありますので、いろんな本を読んで来ました。

( 小中学生の頃、友人が何度かいじめに会って以来、人間の暴力性について長年考えてきました。 )

 

小説も多くのものを読んできましたが、今回の「それでも日本人は戦争を選んだ」は、それら全ての中でも、傑出した内容のものだということが言えるようです。

 

解説の中に < 加藤先生は、「みんなで考えてよ、私は手掛かりを上げるからね」と言っている >

 

の文章がありましたが、正にこの本は、その時代の研究を進める上での、多くの書簡、また多くの歴史上の発言や現象を捉えながら、それらの解析を冷静にまた緻密におこなっております。

 

日清戦争から太平洋戦争に至る間の時代を考える上で、これ以上ないほどの、大きな手掛かり足が掛かりになるものだと思われます。

 

ご紹介してくださいました方に、感謝感謝でございます。

 

そしてまたこの本は、政治を行う全ての者が読まねばならない本であると思われます。

 

しかし現実は、この時代にも現れた硬直化現象の方へ、どうしても流され易いようです。

 

そして.そちらの方が、何故か得意な人々が多いような感じがするのでした。