先日、何時までも、働くオジ(ィ)サンです、と書きましたが、その後ちょっと驚くことがありました。

 

実はこれまた先日、此処に仕入れ出張のことを書きまして、その時、出張先に配達を頼まれているから、ヤル気がより出ます。などと書きましたが、その配達先のお爺さんが急に亡くなられたのです。

 

もう何十年来の付き合いで、90キロ程離れた店を何度も訪問し、その度にわたしの軽四輪で市場まで乗せて行っていたのですが、最後になったのが先日のブログに書いた日になりました。

 

そんなことから、知り合いの同業者からも電話が有り、その亡くなった人の事情など尋ねられましたが、その同業者もわたしよりご老人ですから、失礼ながら年齢を尋ねたところ、昭和11年生まれというのです。

 

これにはほとほと呆れてしまいました。そうなりますとその同業者は89歳ということになりますが、現在でも3時間半ほどライトバンを運転して、わたしの店まで時々仕入れに来たりするのです。

 

奥さんが何時も同乗者で「二人で何時も仲良く出かけて,良いですね~」と言いますと「何時も喧嘩していますから、眠気覚ましになります」などと答えます。

 

今度亡くなられた方にしても、その人より二つ上の元気な同業者にしましても、何となく地方の商店は後期高齢者で回っているような感じがしますね。

 

わたしもその内の一人ですが、やはり植物を扱うと言う、職種にも寄るのでしょうね。

 

特に蘭類などの特殊な品物は、それなりの栽培経験が必要ですし、誰でも直ぐに始めると言う訳には行きません。

 

長年の栽培経験や、品物を見る目、また人との繋がりなどから、年長者に成ってからもそれなりの蓄積で商売が続けて行けるようです。

 

現在この世界で、わたしと取引の有る業者の一番の若手は、55歳くらいです。

 

やはり老人ばかりでは商売は広く大きく回りませんから、付き合いの有る若手の存在は大きいのです。

 

自分も今から30年ほど前までは、若手の一人だったのですけど、当時はご老人達にいいように振り回されていたような気もします。

 

そんな経験があればこそ、若手を大事にしたいと思いますね。

 

幸いに有望な若手が取引相手に成っていますから、よりそのように思えるのでしょうね。

 

老人は消え去るのみですが、若手も何時か老人になれば、また有望な若手を大事にするのでしょう。

 

蘭にしても盆栽もそうですが、特殊な商売ですから、有望な若手の存在は特に貴重ですね。

 

春蘭の赤花です。来年のカレンダーから借りました。