藤沢周平著「海坂藩大全 上」と、同じく「下」を読み終えました。 何れも短編中編集で楽しめる内容ばかりでした。
「上」の中には「小川の辺」もありましたが、これは映画も見ていましたから、よく憶えていました。
また「下」の中には「山桜」が有りましたが、これも映画も見ていますから良く憶えている良い作品でした。
藤沢ワールドに浸り込むのもやはり良いものだなぁ、と再確認しました。
それで今後もまた読んで行くつもりなのですが、次は一緒に借りて来ていた加藤陽子著「戦争まで」(歴史を決めた交渉と、日本の失敗)を読むことにしました。
このテーマは、わたしが小学生の頃から考え続けて来た疑問に対する一助に成り得る部類の本として、借りてきていたものです。
小学生の頃からの考え続けて来た疑問・・・、人間の暴力性についてですが。
この事に対しては多くの本を読んで来ました。 歴史関係、動物学、そして猿学、等々ですが、まだまだこのトシで結論と言うものには辿り着いていません。一概念は持ててはいるのですが。
「戦争まで」は面白い設定と言いますか、その内容は高校生年代に向けた歴史学の講義で出来上がっているのです。
つまり東京大学大学院教授の加藤陽子さんが、主に高校生を中心とした生徒たちに講義を行っている内容が中心なのですね。
ですから内容説明がわたしにも解り易く、難しい出来事を優しく説き聞かせてくれています。
ところでこの本は466ページまでありますが、わたしが今読んでいるページは100ページ付近ですから、まだまだようやく本編へ入り込んだ位のところで、遅読のわたしとしては今後まだ3週間ほどは掛かりそうです。
いままで読んだ所でわたしとしてはちょいと意外だったのが、アダム・スミスの「国富論」の中で、イギリスのスミスがアメリカの独立を推奨することを書いていたことでした。
「つまりブリテン(英国)は、アメリカを持っているという事で1世紀以上国民を楽しませてきたが、これがなんの利益ももたらさないのに、距大な経費が掛かって仕方ないのだ・・・、」
と言ったようなことなのです。
そもそもイギリスがフランスとの7年戦争の戦費捻出のため、アメリカへ新たな課税を行ったことが、アメリカ独立戦争への火付け役となったようなのですね。
そして次のページからは、上海事変でのリットン調査団の調査内容などから語られているようです。(この本は、ちょっとあちこち飛びます)
わたしは、リットン報告書は実は然程日本に厳しいものではなかったのだ、程度のことしか知識がありませんでしたから、楽しみにしています。
その前の章の終わりに、戦争が起きる要因として、或る一説が書かれていました。
「人間は、紀元前からずっと殺し合ってきました。その主な理由の二つは、恐怖と名誉心だったと喝破した人も居ます。(中略)その歴史を資料から見て行くのが歴史家の仕事です。人々の恐怖に対して、本当の意味で、恐怖を避けることのできる処方箋を、過去の歴史の過程から見つけて人々に差し出すこと、これをみなさんとともにやってみたいのです。」
この説の全てに賛同できるわけでもありませんが、このことから思い出したことがあります。
話は変わりますが、若い頃大学生の友達が何名かいましたが、或る日学生友達との話の中で、戦争の話の中から質問を受けたことがありました。
「○○さん、人類の戦争は何時か無くなることはあるのでしょうか」
稚気愛すべし如き問答ですが、本人たちとしては真面目に考えていたのです。
その時わたしは何も考えずに、即返事が口から出て来たのでした。
「そうやな、世界中に10分以内に行けるようになったら、平和に成るんとちゃうかな」
学生友達は「う~~ん・・・」と言って唸っただけでした。
わたしは自分が口にした答えを、自分の中で後付けながら反芻していました。
人々は遠くに離れて暮らすほどに、それぞれに疑心暗鬼から恐怖心が生まれるのであって、世界中に10分以内に行けるようなら、人々は度々顔を合わせることができ、恐怖心が生まれることも少ない筈だ・・・。
このような意味で、世界中に10分以内に・・・、という言葉がふと口を付いて出たのですが、つまり先の文章の中の「本当の意味で、恐怖を避けることのできる処方箋・・・」の中の「処方箋」は、「10分以内に・・・」と同じ、現実には存在し得ない、ということなのですね。
この「戦争まで」の本には、そのあたりどのように書かれているのかが、楽しみではあるのです。
クリスマスローズの花が開きはじめました。 不思議なのですね~~、この鉢の株は、去年は違う色だった気がするのですが・・?
アジサイのように、土の影響で花色が変わることがあるのでしょうか。 詳しい方にお聞きしたいです。
去年は白っぽい、薄緑の花だったのです。 今年の花のほうがわたしとしては良い感じなのですけど。


