今日は地方新聞に知人Sさんの訃報が載っていました。 92歳とのことでしたが、わたしにとっては盆栽の先輩にあたる人だったのです。

 

わたしは28歳で盆栽修行を始めましたが、その当時既に数人の方が趣味者としてわたしの町には居られました。

 

わたしは商売の一環として盆栽修行を始めましたが、全くの素人から始めましたから、先輩趣味者の人達から学ぶことも多く有りました。

 

今年92歳ということは、わたしが28歳の頃はもう40代に成っていて、盆栽にも経験豊富な人たちだったのです。

 

そんな趣味者の人達の中でも、Sさんはいろいろと聞きやすい気さくな人柄の方でした。

 

盆栽も何度か分けて頂きましたし、Sさんが会長を勤める同じ地元の盆栽会へ所属して、展示会へも何度も出品させて頂きました。

 

Sさんには同じ年齢の盆栽友達が二人居られましたが(一人は以前わたしがブログに書いた「行商のこと」に出てくる人でした)、他の二人はもう既に亡くなっていて、わたしが先輩と呼べる人はSさん一人となっていたのですが、これでもうこの町には盆栽の先輩と呼べる人は居なくなったことになります。

 

Sさんと同じ歳の二人の先輩達ともお付き合いは深く、とても個性的で存在感の有る人たちでしたが良く一緒の車で盆栽視察などに出かけていたものでした。

 

そんな先輩たちの最後の一人が居なくなるということは、何か頭上に寂しい風が吹いているようなそんな気がしてくるようです。

 

しかしそんなわたしも今では盆栽には力を入れずに、蘭を育てる方に毎日の時間を割いています。

 

世の中の流れというものでしょうか、わたし達の時代と違って、若者で盆栽を始める人がこの町では居なくなったのです。

 

この町でも盆栽会は有りますが、もう60代70代の人達の会になっているようです。

 

わたし自身はもう忘れられた存在で、こんなことを言うのもおこがましいことですが、盆栽会の皆さんには何時までも頑張って行ってほしい気がします。

 

 

若い頃の或る展示会で出品したわたしの席飾りです。 どの木も鉢も飾台も懐かしい思い出がいっぱい詰っています。