映画「国際市場で逢いましょう」を見終えました。

 

この映画のことは、良く見る方のブログに書かれていたもので、記事に興味を引かれて見る気になったのでした。

 

やはり良い映画でした。  家族の歴史、といいますか・・・、「家族日誌」というフランスの映画が昔有りましたが、元々はわたしの好きな分野でして、昔から「若者のすべて」や「鉄道員」などなど、多くの良い映画に巡り会ってきたものでした。

 

この映画は封切り当時から有名な映画でしたから、当然その存在は知っていたのですが、実は題名から来る雰囲気に関心を持てなくてそのままになっていたのです。

 

しかしブロガーさんの、「題名から来るほのぼのとした映画ではありません」の一言で、俄然、良き映画渇望近況の中、早速借りてくることにしたのです。

 

韓国、中国の家族映画は最近だけで二作見ていまして、少し前の「パラサイト」を入れると三作になりますが、内容はいずれもガッカリさせられるものばかりでした。

 

アカデミー賞など受賞した作品ですと、余計にガッカリするものですね。

 

しかし「国際市場で逢いましょう」は久しぶりにそんな気持ちをスッキリとさせてくれる内容で、またまた次の映画探しにも意欲が湧いてくるのでした。

 

1950年の朝鮮戦争からベトナム戦争を経て、平和な時代にまで辿り着く一家の物語。

 

昔イタリアの戦争映画の中にも有りましたが(白黒でとても良い映画でしたが、どうしても題名を思い出せないのです)、小さい頃から「長男なんだから…長男なんだから・・・」と言われて育った男児の行く末は、何時も身につまされるものがあるのでした・・・。

 

 

本の方ももう少しで読み終えます。

 

「映画で考える 戦争」ですが、こちらの方も、後半もなかなかの内容です。

 

ポーランド映画「地下水道」 ポーランド映画「灰とダイヤモンド」、イタリア、アルジェリアの「アルジェの戦い」 アメリカ、フランス、イタリアの「大列車作戦」 フランスの「ダンケルク」 イギリス、インドの「ガンジー」などなど 観た映画、観たかった映画の題名を書き出すと切りがありません。

 

そしてこの本が書かれた時代の二大戦争映画として「プライベート・ライアン」と「シン・レッド・ライン」が挙げられています。

 

そしてまた学童疎開に関連した映画のことも書かれています。

 

著者も経験者らしいですが、一般の疎開や学童疎開の映画も多いのですね。 「禁じられた遊び」も疎開から始まる映画になっています。

 

わたしも実は疎開経験者で(と言いましても、生後6か月間くらいですが)疎開中のことは母から何度か聞いたことがあります。

母が井戸水を飲めば、わたしが必ず下痢をしたとか、わたしのオムツ替えは苦にならなかったが、他の親類の子二人のは嫌だったとか・・・。

 

話が下がってしまいましたので、最後にこの本の存在価値のようなものが書かれている文を紹介します。

 

「一口で言って、良く出来た戦争映画はおもしろくて、極限状態だからこそ、愛と憎、友情、残虐、狂気など、人間の本質が見えやすく、従って戦争をおこす国家のからくりが見えにくく成っている。 この本がそれをあばく一助となることを願いつつ・・・・」

 

となっているのでした。

 

 

球根ベゴニアです。

 

 

こちらは山アジサイの新芽です。 奇麗な色ですが、わたしにとってこれがとても難しい植物なのです。

 

上手く育つと良いですが・・・。