昨日の地方新聞に、司馬遼太郎生誕100年記念として、数々の作品などが紹介されていました。

 

それによりますと、発行部数としましては 一位が「竜馬がゆく」で、二位が「坂の上の雲」三位が「街道をゆく」と成っていました。

 

また司馬遼太郎記念財団による2022年10月から11月にかけてのアンケート「好きな司馬作品」では 

 

一位が「坂の上の雲」 二位が「竜馬がゆく」 三位「燃えよ剣」(これは女性では一位です) 四位「街道をゆく」 五位「峠」 六位「花神」 七位「国盗り物語」 八位「菜の花の沖」 九位「関ケ原」 十位「世に住む日日」

と成っています。

 

わたしは「街道をゆく」だけは一部しか読んでいませんが、他の作品は全て読んでいるものの、わたしの好みとはかなり違いがあるようです。

 

わたしの中での好みの一位は「歳月」なのです。

 

この本は、知人などから何か良い小説は?と聞かれた時には、何時も他の数冊と共に最初に答えて来ました。

 

( 因みに他の作品は、津本陽氏の「椿と花水木」山崎豊子氏の「二つの祖国」加賀乙彦氏の「錨の無い船」などです)

 

今度広島の娘から聞かれた時にも、教えてあげようと思っている本です。

 

「歳月」の内容は、一応江藤新平が主人公になっています。

 

わたしが好きな点は、その内容は勿論ですが、作品の全体像のまとまりの良さにもあるのです。

 

司馬遼太郎氏の作品は、あちこちに飛び火する面白さもありますが、この作品のように、話の内容が結末へと行き着くまで、その歩みが一歩一歩惑わず跡を印して行くような作品もまた良いものなのですね。

 

内容は明治新政府に成ってからの物語ですが、同じ本でもいろんな解釈が有るようで、この本でも読後、大久保利通の評価が人によって分かれるようなのです。

 

わたしはより大久保利通を評価したほうなのですが、反対の人も居られることを知って、人それぞれなのだなぁ~、とつくづく思わされたものでした。

 

次いで二位は「飛ぶが如く」です。

 

こちらは西郷隆盛が主人公ですね。 西南戦争が主なる物語に成っています。

 

そのあとは前述の順位の中に在る作品が出て来ますが、「燃えよ剣」だけは余り・・・という感じなのです。

 

新選組に関しましては、子母澤寛氏の「新選組始末記」が、余りにもわたしの中で存在感が強く、その他のものには余り入り込むことができないのでした。

 

本の読み方にも、いろいろな感情の波長が影響するものですね。

 

最近に成って好きな作品の中に「司馬遼太郎からの手紙」上下が加わったことは、ほんとうに嬉しいことでした。