映画「すばらしき世界」を見終えました。
珍しく邦画が二作品続きましたが、邦画でもなるべく日本語字幕を選択したいのに、この映画にはありませんでした。
日本語字幕を希望するには訳がありまして、トシの勢か小声での台詞が聞こえ難くなったからなのです。
映画をみるに付け、どのようなセリフも逃がしたくありませんし、その上小声での台詞や、つぶやきには重要な内容が含まれていることが多いからなのですね。
この映画には日本語字幕はありませんでしたが、英語の字幕は付いていました。
そういえばこの映画は何故かワーナーブラザーズ制作になっています。
仕方なく字幕なしで見ることにしました。
まずこの映画の主人公ですが、人間としての生まれ育ちが、一応平和な国では最悪の部類に入るそれなのですね。
母親は九州のどこかでの田舎芸者のようですし、父親は不明となっています。
そして幼いころ母親に捨てられて、施設育ちなのですが、途中で施設を脱走して、町を徘徊するチンピラになり、或る組に拾われて組員と成ります。
そこでまた不幸にも対立する組員から襲撃され、防御する中で相手を殺してしまい、刑務所へ長の服役となるのです。
16年でしたか服役後に、満期釈放となり社会生活を始めますが、なかなか思うように社会へ馴染めません。
そして以前世話になった九州の組に連絡を取り、そこへ復帰しようとするのですが、或る事件でそこの組が警察の手入れを受けます。
丁度その時呑気に魚釣りに出かけていた主人公は、組の建物を囲む警察官を見て、慌てて走って組に近づこうとするのですが、・・・ここがとても重要な劇的場面で、或ることからその場を去ることになります。
そしてまた東京へ戻り、暖かく迎える数人の知り合いに助けられて就職して頑張ります。
しかし・・・・。
という映画なのですが、この主人公は喧嘩も強いですが、一番大事な決断の時を向え、自分を抑えて本当の意味で強く生きようとします。
生まれ育ちに恵まれなかった男が、曲がりなりにも強く生きようとする姿が、役所広司の演技で潔く語られていて、見ている方にも、この男は本当は濁りのない性格なのだという事が伝わってきます。
検索してみるとこの映画は「ゆれる」や「永い言い訳」の西川美和さんの監督作品でした。
「ゆれる」はわたしの中でも高く評価しているのですが、「永い言い訳」はまだ見ていません。
( なにかややこしい長台詞が続きそうな・・・と言う、単純変な先入観から見ていないのです )
わたしは女性作家の小説は、山崎豊子さん以外は興味が湧かないのですが、映画は女性監督とは気付かないまま見ていたようでした。
今度何時か「永い言い訳」も見たい気がしてきました。
「優しい男」の次に「強い男」と成りましたが、偶々続けてみた映画でそうなりました。
最近はちょっと日本映画に恵まれているようです。
それとこれはちょっと別の話ですが、昔「すばらしき日々」と言うアメリカの連続TVドラマが有りました。
ベトナム戦争当時の家庭劇でしたが、良い作品でした。
あれ以来、もうNHKの2チャンネルでは良い作品は見られなくなりましたね。