最近はいわゆるB級西部劇を良く観ます。
レンタルビデオ店に「掘り出し物・・」とのコーナーが設けられてから、ついつい手に取って観ています。
これが肩が凝らなくて意外に?面白いのです。 最近ではランドルフ・スコットの映画を立て続けに見て、先日はリチャード・ウイッドマークの映画が続きました。
何故面白いのか、ちょっと考えてみましたが、一番は起承転結の明確さにありそうです。
そして押し並べてハッピーエンドで終わるところがまた、見終えて後心地よく眠りに付けるのですね。
もちろんB級西部劇のみを観ている訳ではありませんが、5本DVDを借りれば2本は混ぜるようにしています。
一つには、DVDコーナーの内、ドラマ、コーナーでは、ちょっと大袈裟に言いますと、もうコレッと言う映画は見終えてしまっているからなのです。
スリラー、コーナーやアクション、コーナーの中の方が、未見の良作品が多く残っているようですし、最近はそれらとB級西部劇が中心になっています。
B級西部劇と言っていますけど、ではA級西部劇というものはどのような物なのか、とも考えてしまいます。
独断では「OK牧場の決闘」や「荒野の決闘」「真昼の決闘」「大いなる西部」「許されざる者」(前作のバート・ランカスターとオードリー・ヘップバーン主演の方)「西部開拓史」「ベラクルス」「シェーン」「友情ある説得」「リオ、ブラボー」「ネバダ、スミス」「ダンス、ウイズ、ウルブス」・・・今すぐにはこれくらいしか出てきません。
「駅馬車」は余り好きな方ではありません。
記憶力には全然自信の無い方ですから、直ぐには出てこないものもまだ有りそうです。
こうしてみますと、A級にはまず有名俳優が出ていますし、主役脇役共に、それぞれの心理描写に深いものがあるようですね。
B級では、それほど心理描写に時間を取りません。 例えばまず始まって5分か10分以内に一つの事件が有りまして、見る者を引き付けようとします。
そししてその事件が、実は後々までストーリーの中で意味を持っている、そのようなパターンが多いようです。
そしてその前に、ほとんどの場合、最初にクレジットの流れる中、主人公か主なる者が馬で荒野を駆けて行く場面が有りますね。
奇岩が連なる荒野を走ったり、遠い山脈を背に川を渡ったり・・・余り、緑あふれる風光明媚な所は走りません。
その内、待ち伏せする髭面の悪人顔の男が、ライフルを構えて岩の間から顔を覗かせたりします。
小さく手を振って遠くに合図すれば、向こうの岩の間から悪人面の仲間がそれに答えます。
それにしても皆馬に乗るのが上手いですね。クーパーもイーストウッドも、マーロンブランドもJ・スチャートも、有名無名に限らず、西部劇を見ていて感心するのは、乗馬の上手さですね。
スタントマンも使うのでしょうが、日本の俳優と根本的に違うのはあの乗馬の上手さでしょうね。
何時もながら記憶がはっきりしませんが、アメリカ大陸発見当時、ヨーロッパ人が馬から降りたら、初めて見たインデアンがビックリした、という逸話が有ったような・・・インデアンは人間と馬が繋がっていると思い込んでいたそうですね。
それが下馬して人間と馬が別れたので、腰を抜かしたという話があるくらいですからね、正に昔から人馬一体です。
それとまた、小説家の世界にストーリー、テラーという言い方が有りますが、B級はそのストーリー、テラーの腕の冴えが、低予算の作品を、金の獲れる作品に仕上げているようですね。
A級のように細かい心理描写は抜いて、恋愛場面も出来るだけ抜いて(女優も一流どころは使いません)簡単に言えばA級は芥川賞候補、B級は直木賞候補作品のような案配が感じられます(ちょっと簡単に言い過ぎたような気もしますが)。
先日もまた、リチャード、ウィッドマークの「六番目の男」という映画を観ましたが(これは女優がドナ、リードで有名なほうでした)結構面白かったです。
ウイッドマークは悪人役でも善人役でも中間役でも、何でもできる俳優で個性的ですね、A級とB級の中間西部劇でも適役が多いです。
名作映画や大作映画、良く分からない難しい映画も沢山良く観てきましたが(面白いのは、吉村昭氏は、ヌーヴェル・バーグ後のいわゆる芸術映画はつまらないと、はっきり言ってましたね、わたしはそれ程ではありませんが)B級西部劇はDVDがある限り今後も楽しみに見て行こうと思っています。
しかし昨日見たクリントイーストウッド主演の「奴らを高く吊るせ」は面白さがイマイチでした。
先日のジョン・ウエイの「列車強盗?」と共に、B級でも面白くないストーリーものが、やっぱりあるものですね。
出演俳優が有名だから、今日まで残っているのかも知れませんね。
映画の話をしますとあちこちに跳んで、切りもありませんので、今日はこの辺で・・・。
何時か良い作品や、よく解らない作品の話もしたいですけど、B西部劇のように気楽に書けないようで、ちょっと億劫ですね。