「麦秋」

 


 

 

昨日はまた運転手出張してきました。 今度は時々付いてくる後輩と一緒でした。

 

彼はわたしが大阪で働いていた頃の、同じ職場の後輩で、もう15年ほど前に定年退職して同じ故郷に帰ってきているのです。

彼はわたしより4年ほどの後輩ですが、大阪の職場で初めて会った日のことは今でも覚えています。

 

当時、毎朝会議室で朝礼が有ったのですが、彼は後ろの席からわたしに遠慮がちに声をかけてきました。

「○○先輩はS市の出身らしいですね・・、わたしはU町なのですわ」

U町はS市から、山間部へ30kmほど上がった町なのですが、現在は市町村合併でS市内と成っている地域です。

 

わたしの居た職場は、このような邂逅も案外多いのです。 わたし自身も同郷の先輩と本社で偶然巡り会っていまして、その先輩からは家に招かれて何度かご馳走になったりしています。

その時の発端は、高校野球でお互いの出身県の高校が全国優勝した話題がきっかけでしたが、今回の後輩Sさんは係こそ違え、同じ職場内ですから、誰からともなくわたしの出身地を聞いたものと思われました。

 

わたしと違い後輩Sさんは、現在毎日が日曜日ですから、時々声を掛けてやりますと、ほとんどの場合喜んで付いて来ます。

奥さんからも「時々連れて行ってください」と言われていますので、奥さんもSさんが出かけるのを喜んでいるのかも知れません。

 

二人で車に乗ってると結構話が弾みます。

大体昔話が多いですが、最近の世界情勢から映画の話、本の話と際限なく続きます。

 

昨日も久しぶりに聞く、懐かしい昔の職場の人の話など出て、行き帰り2時間弱の距離が短く感じられました。

昔の職場で、偶然同じ時期同じ建物の中に居たということで、挨拶を交わして50年以上後までまだ付き合いが続いているのですから、どこか気が合うところがあるのでしょう。

 

帰り山の中の道で、麦の色づく風景がありましたので写真に撮りました。

お題は当然「麦秋」ですが、この「麦秋」から、またまた今度は小津安二郎さんの映画の話が続いて行きましたので、お互い良く良く喋るものだと、われながら感心してしまいます。