これも思い込みの話で続きです。
歯の話しで恐縮ですが、わたしの歯はほとんどが先端が擦り切れています。
自分でも鏡を見る度気が付いていましたが、その原因は柔道のせいだということで自分では最近まで納得していたのです。
柔道を18歳から26歳の終わりまで遣っていまして、給料の何分の一かはそれで貰っていました。
一年のうち数か月は午前中柔道の練習をするのが仕事で、時には他社との練習試合に参加したり、地元の地域の試合に雇われて出たりして、そのうえで一年に二度位は本命の公の試合に出ていました。
柔道の試合をしてる時や練習中は、どうしても歯を食いしばることが多く、技を掛ける時や相手の技を堪える時に、グキッと上下の歯が摩擦することは良くあります。
また寝技に入り相手から送り襟締めなど掛けられますと、自分の襟が自分の首に掛かるとアウトですから掛からないように顎を引いて顎に襟を掛け我慢します。
そうしましたら相手は顎に襟が掛かったまま捩じる様にして引き寄せて、どうにか襟が首に掛かる様にするのですが、この攻防でまた歯がグリグリッとなったりします。
或る試合では、わたしのチームメイトが相手に寝技で締められ、締めが効いてないのに「まいった」をして負けたことがありました。
「どうしたん?首に入って無かったようだったけど」と横に座る選手に聞きますと。
「いや・・締めは効いてないけど馬鹿力で顎が痛くて痛くて、面倒だからまいったしたよ」
そんないろんな場面で上下の歯がグリグリギリギリ状態になりますが、わたしはオマケに一度だけ顔を蹴られたことが有るのです。
それはある広い道場で合同練習中、自分たちが練習してる横の二人が倒れこんで来まして、投げられた一人の足の踵がまともにわたしの顎に当たり、わたしはKOされました。
左側から顎付近を蹴られましたら、右の顎の筋肉が伸び過ぎて両方痛みましたが歯も欠けました。
前歯の右側の歯が左の歯より少し長かったのですが、これが顎の激しい横ずれで欠けて長さが揃ってしまいました。
気を付けなければいけないことですが時々はあることで、わたしも練習中技を掛けた時、勢い余って練習相手の目の上を膝で蹴って、血が止まらなくなったこともありますから、お互い「すみません、すみません」で済ませるようなことなのです。
そんなことでわたしは歯の摩耗は柔道の勢いだと思い込んでいたのですが、歯医者の先生に言わせますと、寝てる間の歯軋りからだ、ということなのです。
そんなに言われますと、そのようにも思われます。
確かに寝てる間、時々夢うつつに「アッ今歯軋りしてたような・・・」ということが時々あるのですね。
歯軋りの方が柔道よりも長年かつ日常のことですから、当たっているのかも知れません。
それとまた柔道で減ったのちも、歯軋りで仕上げをしていたことも有りそうです。
うん、確かにやっぱり歯軋りも有るのだろうなぁ・・・ということで、今度マウスピースを作って貰って夜寝るときには付けることとしました。
思い込みにもそれなりの理由は有るのですが、自説というものは何時も軽い存在にしていた方が良さそうです。