1980年代に大ヒットした「アメリカ横断ウルトラクイズ(日テレ系)」、中年以降には懐かしはい番組の再放送をCS放送で流れています。福留アナが司会で、クイズで勝ち抜いていって、負けた人はたとえ重い荷物を持って成田空港に行ってもその場で帰らねばならないという無情さが売りでした。
「ニューヨークへ行きたいかぁ」のフレーズが耳に残ります。正解者が乗った飛行機を徳光アナが「飛行機落ちろー」と敗者全員でシュプレヒコールを繰り返すなど、今ではまず許されぬ演出も楽しみでした。毎年10月の番組開始でおなじみの雄大なテーマソングがかかると、「今年も歳暮商戦か」とうんざりした気持ちになったことを思い出します。
しかし僕がこの番組を楽しみにしているのは、番組そのものの思い出以上の価値を見出しているからです。この番組の日本会場は後楽園球場なんですよ。そして球場後ろには新築している東京ドームの屋根が見えている、まさに新旧のプロ野球のメッカが交代する時代を描き出しているのです。この時点でまだ後楽園は公式戦に使用しているし、スタンドが取り壊されるのは87年オフのことですから、立派なまま。そこに、結果的に平成最初のシンボルといえる東京ドームが覆いかぶさるように出現している…プロ野球のファンとしてこれ以上のビックショットはあるでしょうか。後楽園球場の跡地から少しずれたところに建設された故に生まれた時代のコントラストであります。新旧交代はいつの世でも希望の他に悲しさと切なさも伴います。 古い映画を見ていて、昭和の球場が映ると、たまらなくなるのがプロ野球ファンの常。僕にとっては思い出多い「神球場」といえる東京荒川区にあった東京スタジアムは色々な映画に出てきますから、当時をしのんでみるのも、ストーリーを追いかける楽しさとは別の妙味が生まれてきますよ。
ああ、東京ドームでの3連勝4連敗という初の日本シリーズを思い出して腹が立ってきました(笑)


