おはようございます。


沖縄の離島より直子です。



現在の黒島地方の夜明けは7:10頃。


まだまだ真っ暗な早朝に夜明けを待っています。



サラリーマンだった頃は、アラームが鳴ってもなかなか起きれなかったのに、今はすっかりおばあさんみたいに4時ごろには目が覚めます。



ツアコンの仕事をしていた頃は月に2-3本海外に出ていたので、時差への闘いと自分の位置確認をする事から始まる1日でした。



早朝のアラームにドキドキしながら目が覚めて、毎日変わる天井を見る。


今どこだっけ?


ローマ?


ニューヨーク?


リマ?



スーツケースを確認して


「あ、今日はバルセロナだ。朝食は6:30だっけ」


急いでホットシャワーを全身に浴びて、奮い起こす様に自分を叩き起こす。



前夜は深夜までガイディング資料を復習しながらその街の歴史を頭に叩き込んでいるので、ツアー中の睡眠時間は4時間くらいが平均だった。



お客様には、

「6:30にならないと朝食会場は開きませんよ」


と散々お知らせしても、6:15には日本人のお客様だけが会場前に続々と並んでいる。


「早くしなさいよ!」


と何故か怒鳴られるお客様もいらっしゃるので、念のためその対応に私も6:15にはホテルフロントにスタンバる。



朝は騒然。


会場が開くと、席取り合戦の様にお客様が駆け込む。


テーブルに部屋のカードキーやハンカチ、たまにお財布を置く方も。


ご丁寧に、パスポート入りの万札が分厚く入っていそうなブランドバッグを椅子に置く方も。


前日にバスの中であれだけご案内したのにやっぱりやる。



日本の団体ツアーが利用しているという事が分かると、ヨーロッパのホテルレストランにはスリが紛れ込んで入っている事がある。


しばらくは自分も食事はしないで、お客様に再度注意したりしながら皆の席を見張る。



実際にこの業務を怠って、たまたま同じホテルに宿泊していた他社のツアーのお客様がやられた。


朝からパスポート取られた騒ぎ。



こんなんで始まる旅程は、大使館や警察に行ったりでてんてこ舞いになる。


もちろんお客様もションボリ。



朝食が終わると、今度はカードキー締め出し案件。


皆とっさに部屋を出るのでキーを部屋に忘れて出る。


その対応が毎朝平均2-3件。



朝からお客様の質問にも笑顔で対応。



瞬く間にスーツケースアウトの時間。


お客様のスーツケースをポーターがバスに運ぶ時間。


ここでもスーツケースごと盗難に遭ったりするので監視、及び数の確認。



朝は食事の時間なんて取れなかった。



ツアコン時代の記憶。


今もずっと忘れられない身の凍る様なトラブルがたくさんある。



それは時に夢となって再現される。


成田空港でパスポートを忘れてスタンバイ。


「今回はご一緒できません!」


不安そうなお客様30名を前に、深々とお詫びするところで悪夢から覚めた。



いつもと同じ天井を見てハッとする。


鶏の鳴き声を聞いて安堵感に包まれる。


この夜明けを待つコーヒーの時間が好き。



さあ、今日も楽しく過ごしましょ!