ケアマネの資格を取った後、出来るだけ子供との時間を持ちたくて、融通がきく介護保険の認定調査員という仕事を始めた。


この仕事は性に合っていたらしく8年近く続けることになる。


何をするのかというと、介護保険を申請された人や、介護保険を使っていて有効期限が切れる人のところに行き80項目近くの質問を行いご本人や家族に答えていただく。

手足を動かしたり寝返りをしたり起き上がって歩いてもらったり、どこまで何ができるのかというのを確認する作業である。

それを文章に起こし市町村に提出するのである。


当時夫とは別居生活を送っており、2人の子供と3人で経済的には苦しいものの精神的には落ち着いた日々を送っていた。


それでも、給料日前になると生活が苦しく、まだ幼かった下の息子のお年玉を「お給料が出たら返すからちょっと10,000貸して」と手を合わせてかりたものです(笑)


認定調査員には調査を受ける人の家や病院、施設に行って調査します。


ごく簡単な情報で訪問をするので、今考えてみるとある意味怖い仕事だなと思います。


先に書いたように、決して豊かではない生活の中、それでも3人で穏やかに暖かく生活をしていた私にとって、この8年近く続く調査員の仕事はいろんなことを教えてくれました。


その時に感じた思いは、仕事をする上で今も大事な私の指標の1つとなっています


 住所と名前を渡されて訪問するので、行って、びっくりするような豪邸もあれば、今にも崩れ落ちて倒れてしまいそうなおうちもあります。


俗に言うゴミ屋敷もあれば、ちり1つ落ちていない

足跡1つつけてはいけないような家もありました。


老夫婦のみの家庭、子供との同居、孫やひ孫も同居して4世帯で暮らす家庭、

難病を患いながらも認知症のご主人の世話をする家庭、

障害のある子供を育てながらご両親を見られている家庭、

精神的な疾病をご家族全員で患われておりこちらが心配してしまうような家庭、

同席した役所の方が、「靴のまま行ってください、そのまま上がってください」と言うような家庭。


 そんな中で私が感じた事は。どんなにお金があったとしても、どんなに貧しかったとしても、


「幸せ」という価値観は人それぞれであるということ。悩みや問題のない家庭、人はいないという事でした。


認定調査員は同じ家にお伺いする事はあまりないため、本当に一期一会という感じです。


そのためか、ご本人様も、そのご家族様も二度と会うことがないであろう他人の私には、何でも話してくださいます。

話をしながら泣き出される方もほんとに多かったです。


「あー人間てやっぱりある意味平等なんだなぁ、、」

裕福でこんなに何の苦労もなさそうなおうちでも、こうやって話をしながら泣かなければいけないような思いがある。

端から見たらどんなに幸せそうと思う人でも、こうやって悲しい悲しい事情がある。

逆に、これは大変だろうと思われる人でもにこやかに幸せだ!!そういう表情で話をしてくださる笑顔の絶えない家庭もある。


感じることそしてその価値観はやはり人それぞれなのです。

十人十色と言うけれども、家庭も同様。それぞれの事情、それぞれの家族構成、それぞれの考え方そしてそれぞれの価値観で日々生活されていることを勉強させられる日々でした。


その価値観や感覚は決して、こちらが勝手に思い込んではいけないということ。


 これは、ケアマネを続ける上で、とても役に立ちました。ともすれば独りよがりのプランになりそうな時、振り返ってみます、この価値観は誰のもの?と。


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