- もぅ、15年ほど前のこと。
- 眠りについた頃に携帯がなりだす。
- このころ、この時間のラブコールが定例になっていた。
- 電話の相手は母である。
- 深夜2時「ホットケーキを作りたいんだけど、何を使えばいいのかわからないのよ。」
- なんでホットケーキなんて焼くの?もう夜中の2時よ。みんな寝てるでしょう、と私がいうと
- 「お父さんが食べるって言うのよ」
- お父さんだって寝てるでしょう、そんなこと言うわけないじゃない
- 「なんであんたいつもそんなに冷たいのよ、食べたいって言ってるんだから教えてよ」
- あのさぁ、こんな夜にだれもホットケーキなんて食べんし!お父さんも明日の朝食べるから今日はもう寝りーよ💢
- 「そう?うんじゃあしょうがなかね明日教えてよ」
- こうやって電話が切れる。
- 同じような会話が1週間続いてた。フルで働いている私にはこたえる時間帯で、堪える内容だ。
- 何を思ってこんなこと言い出したのか全くわからないが、認知症が進んでいる母はこの時は、夜中のホットケーキがブームとなっていた。(その後、色々とブームはやってくる)
- 最初優しかった私の対応も回を重ねるごとに険しくなる。なにせ夜中の2時だ。
- 「あのさぁ、毎晩毎晩こんなやって電話かけてきてさ、迷惑って思ってないと?いい加減にしてよ私6時には起きて、子供のお弁当や朝ごはん作って、1日働いてるんよ、こうやって毎晩電話かけてくるから毎日寝不足、もうかけてこんで」言い放って電話を切る。
- 電話を切ったから寝れるのに、自分の言葉に興奮して、なぜこんなことをしてるのか?と思うんじゃなくて、ただただ生活を乱される怒りにアドレナリンが出て眠れなくなる、、
- すると無性にまた腹立たしくなる。
- その頃の私はアンガーマネジメントや二次感情など知らず、
- ただただ母が憎らしかったとおもう。
- ホットケーキのブームは20日ほど続いたが、ある日ぱったりとかかってこなくなりました。
- 電話のかけ方がわからなくなったのかな?と思っていましたがそういうわけではなく、
- 次にやってきた母のブームは
- 昼間に私の携帯に電話をかけるということでした。
- 昼間に出るまで何十回とかけ続けるというブームが始まったのです。
- その頃は訪問介護事業所でサービス提供責任者をしていた私、そうそう毎回電話に出るわけにもいかず
- 最終的に電話の電源を切っていました。
- こういう生活いつまで続くんだろうと暗い気持ちになったのを覚えています。
- 今だったらもっと優しくしてあげられる、、と思うけど、、うん、まぁあんまり自信ないかな(笑)
- 利用者と親族は別!仕事相手みたいに、何回聞いてもニコニコ出来ないし、何回言うん?と腹が立つ。
- だって、利用者は出会った時から、その状態で、何回も何回も話すのが普通。
- だけど、母は、女将として毎晩着物着て、客あしらいも上手く、気が効く料理上手の人だったんだよね。。
- この病気は、発症者にも家族にも残酷な病だと本当に思う。
- まぁ、今の母は、色々忘れて、ストレスなく生きてて幸せそうだけど(笑)
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