写真に映っているのは誰だ!?

 

 実は森雅子法務大臣です。

 

 この大臣は新型コロナウイルスが日本国内で蔓延の兆しを見せたため、首相が中心となって感染症対策会議を開き、第10回目の対策会議も首相が座長になって開いたのですが、何と国難に備える閣僚を含めた総合会議に出席せず地元の書道展に参加していたのです。

 

 参加しなかったのは他にも小泉純一郎環境大臣と文科大臣の3人もそうだ。

 

 つまり、国難であるという認識と危機感が無いと言うことです。

 畢竟、国務大臣としての資質に欠けていると言うことでしょう。

 

 話を森雅子大臣に戻します。

 

 まるで別人では無いかと思えるほどしおらしい表情を見せている訳ですが、これまで度々、国会で紛糾を呼ぶ発言をしてきたにも関わらず、何故今回は“やっちゃった"という表情をしているのかというと、彼女が東日本大震災の際、検察官が住民よりも先に我が身大切で<逃げた!>という、当該検察官の誇りと名誉を傷つける発言をしたからです。

 

 

 

(時事通信 3/11 15:05配信)

『森雅子法相は11日の参院予算委員会で、9日に「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」などと答弁したことについて、個人的見解だったとして撤回した。

 

 審議は中断し、反発した野党は閣僚辞任を要求した。

 

 森氏が発言したのは9日の同委集中審議。黒川弘務東京高検検事長の定年延長をめぐる質疑の中で「東日本大震災の時、検察官は福島県いわき市から国民、市民が避難していない中で最初に逃げた。身柄拘束をしている十数人の方を理由なく釈放して逃げた」と断じた。

 

 この発言を立憲民主党の山尾志桜里氏が11日の衆院法務委員会で追及。森氏は発言内容は事実と主張したが、重ねて問われると「『理由なく』と『逃げた』は個人的見解だ」などと迷走。審議は紛糾したまま打ち切りとなった。

 

 この後、舞台が参院予算委に移り、森氏は「個人の見解と事前に示すことなく申し上げたことは不適当であり、撤回する」と語った。

 

 山尾氏は記者団に「虚偽に基づいて検察の信頼をおとしめる発言をしている」と批判。国民民主党の玉木雄一郎代表は記者会見で「即刻職を辞すべきだ」と訴えた。共産党の穀田恵二国対委員長も会見で「法相の任にあたわず」と語った』

 

 

 

 逃げる、など言うのは人間として最も恥ずべき行為であり、特に司法に携わる検察官の人格否定につながる発言で、国会という場ですぐに発言を撤回して謝罪するなどあってはならない<愚行>と言えるでしょう。

 

 ともかく。

 

 安倍内閣になってからお友達が大勢閣僚になっていますが、しかも多くの者が国会答弁でシドロモドロになるほど知識も見識も無い訳ですが、安倍さんが余りにも強固な権力基盤を築いたためか、党内からそうした妙ちくりんな閣僚や不祥事に対する批判の声が高まりません。

 

 こうした代議士や国務大臣が国家リーダーになっているのですから、万が一の時に危機対応が足りなかったり、遅れるのは当然とも言えるでしょう。

 

 こういう時こそ野党が注目され、政権交代の機運が盛り上がるものなのですが、不幸なことに多くの国民が野党にその能力があると思っていないのが現実です。

 

 日本国民は不幸です。