日本がスコットランドを一蹴しました!ベスト8へ進出です。

 

 試合開始前、両チームの選手と会場の観客は台風19号で被災し、犠牲となった方々の為に黙祷しました。

 その瞬間、昨夜の一戦は単なる意地をかけたラグビーの試合から、日本の命に誠を捧げる聖なる戦いに代わったように思います。

 

 全選手はその意味を肚の真から理解していたようです。

 

 そして、スペシャルサポーターの櫻井翔君も出演者の挨拶の際、<各地で大勢の方が辛い思いをしていると思いますが、そうした人々を勇気づける戦いを・・>と語っていました。

 彼が、東日本大震災発生後から今に至るまで4人の仲間達と被災者の方々を癒し、元気づける為に活動を続けてきた実感があるからこその言葉だったように思います。

 

 昨夜の試合は台風19号の影響により試合が開催出来るのか直前まで分かりませんでした。

 スコットランドのラグビー協会CEOは<試合が中止されたら法的手段に・・>などと記者会見し、実に未曾有の規模の台風被害に対する想像力の無さを露呈していたのです。

 

 一昨日の本ブログではその態度に対を批判する記事を書きました。

 

 思うに彼のコメントの裏には、<日本はスコットランドに勝てないから中止にするかもしれない!>と言う気持ちや、<もしかすると試合を開催出来るのにしないかもしれない。その前に牽制しておこう!>という傲慢な思い上がりの気持ちがあったのではないでしょうか。

 

 しかし結果は日本の魂を背負う選手達の誇りと名誉と献身的なひたむきさにより、日本が勝利を勝ちとったのです。

 特に最後の20分ほどは予選プールで曾て敗退することの無かったスコットランドチーム全員が己の誇りをかけて攻め込み、その勢いを受け止めてさがらない日本チーム全員の肉体と魂がぶつかり合い、正に息を飲み込むような試合でした。

 

 日本選手とスタッフ達の気持ちは被災した方がの哀しみを、少しは和らげることが出来たかも知れません。勇気を与えることが出来たかも知れません。

 

 ともかく、昨夜は日本中の魂が震えた80分間でした。