立憲民主党の党首である枝野幸男代表。

 このところ、彼がラジオ番組で発言した内容が批判されているそうです。その内容を記事で読むと、これでは批判されても仕方ないんじゃ無いかと思いました。

 そして枝野代表の民主党時代に見せた福島第一原発爆発以後の国民に対する無責任な発言を思い出した次第です。

 

 「直ちに人体や健康に影響を及ぼす数値では無い」

 

 本当にこの人は国民第一で政治を行っているのか、あの頃を思い出します。

 

 枝野さんたち立憲民主党の議員は小池百合子都知事が起ち上げた「希望の党」の候補者として“排除された”御陰で結果的に現在の野党第一党の地位を獲得しているわけですが、ちょっと気が緩んだ途端に国民の常識ラインから外れた独特の発想をするんじゃないかと・・。

 

 

 

(夕刊フジ 8/29 16:56配信)

『立憲民主党の枝野幸男代表がラジオ番組で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を決定したことに絡み、河野太郎外相に辞任を要求する一幕があった。これに対し、ネット上などで、枝野氏への批判が吹き荒れている。

 

 「少し妥協の余地があったにも関わらず、いわゆる『上から目線』、特に河野外相の対応は韓国を追い込んだ。責任は大きい。外相を代えるしかない」「あまりにも顔に泥を塗るようなことばかりをやり過ぎた。相手のプライドを傷つけるようなやり方でやるのは、明らかに外交の失敗だ」

 

 枝野氏は28日、ラジオ日本「岩瀬恵子のスマートNEWS」に生出演し、こう語った。官房長官経験者として、野党第1党の党首として、日本外交に物申したようだが、この指摘はどうか。

 

 韓国国会議長による「天皇陛下(現上皇さま)への謝罪要求」や、いわゆる「元徴用工」をめぐる異常判決、韓国海軍駆逐艦による危険なレーダー照射事件など、文政権こそが「上から目線」で、話し合いにも応じず、日本に対応してきたのではないのか。

 

 GSOMIA破棄決定についても、「極めて遺憾だ」とする逢坂誠二政調会長名で談話を出した以外、枝野氏から目立った発信は聞かれない。

 

 ネット上では、「それらは韓国に対して言うべきことだ」「枝野氏はいつから韓国の政治家になったのか?」「言う相手を間違えている」「次の選挙で、立憲民主党に投票しない」「この人が河野外相を代えろと言うなら、代えないのが正解なんですね」といった厳しい反応が見られた。

 

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「河野氏は理不尽な韓国を相手に国益をかけ、紳士的に外交をやっている。辞任する必要はない。逆に、枝野氏は言うべきことを言わない。(今回のラジオでの発言で)立憲民主党に外交は任せられないと改めて分かった」と語った』

 

 

 

 これまで、枝野代表が立憲民主党の党首として韓国との間で揉め続けているレーダー照射や慰安婦合意の破棄や、徴用工問題で日韓請求権の協定破棄に繋がる問題などで日本の政治家として発言した話を聞いた記憶がありません。

 

 まさか、現在の日韓関係を前にして<河野外務大臣が上から目線で交渉してきたから韓国を追い詰めた>などと、正に韓国与党の反日政治家のような発言をするとは!

 

 余りにもズレているでしょう。

 

 毎日、毎日、テレビや新聞、そして週刊誌などで報じている日韓関係の情報を見聞きしている有権者は、恐らく枝野代表よりもこの間の事情を細かに知っていると思います。

 

 もしも、巷間伝わっている報道が全てフエイクニュースで、韓国の艦艇が自衛隊の哨戒機にレーダー照射を行わず、慰安婦合意の破棄も河野外務大臣がトンデモナイ発言をしたために相手が怒ったとか、韓国の最高裁の判決はもっともな裁定だと枝野代表が納得しているのであれば、今まで逐一それらの点について立憲民主党としての考えを国民に伝えるべきです。

 

 そうではなくて、ただ自分の考えだけでそう思っただけ、しかも韓国側の非礼な態度や非常識な対応、外交交渉での明白な反日態度に関して一切触れもせず、河野外務大臣が在日韓国大使に<無礼だ!>と言った言葉だけを殊更に取り上げるような今回の話は、私も、<やはり民主党の官房長官を務めて被災民を騙し続けた枝野元官房長官は、土壇場で信用できないな・・>と思ってしまいます。

 

 今、ある程度の国民が立憲民主党を支持しているのは、実は判官贔屓故の結果である事をこの人は認識しているのでしょうか。

 

 思い出せば、2016年に民主党が国民的な失望故に解党して民進党になり、岡田克也代表から蓮舫代表の短い政党時代を過ごしました。

 ところが、国民の支持は下がるばかりで、蓮舫代表の後を継いだ前原代表は民進党を解党して小池百合子都知事が抱く政権奪取の野望に乗っかり、希望の党との合流を両院総会の場で全会一致で合意したのです。全会一致です。

 

 ところが豈図らんや、合流を決めた途端に小池都知事は“新党への合流には自分と同じ考えの者だけを認める”という内容の<選別します>という言葉を発し、これに反発した枝野さん達が立憲民主党を起ち上げたという経緯を持ちます。

 

 つまり、決して最初から自分達の信念を貫くために民進党を割って出たわけでは無いのです。

 

 小池百合子さんという当時の大人気者が“左がかった連中は仲間に入れない”という姿勢を示したが故の選択だったわけで、結果的に小池さんが勇み足でズッコケテくれたから、今の立憲民主党があるとも言えるのです。

 

 今回のラジオ放送で枝野代表が話した内容を検証すると、「この人は本当に今の日本と韓国の事が分かっているのかな?」という気がしてなりません。

 

 どう考えても、ムン・ジエインが大統領になって以降、日本に対してとっている政策が日韓の友好と秩序を乱し、北朝鮮に擦り寄っている姿勢が北東アジアの安保を揺るがし、GSOMIA破棄に至っては、上から目線の対応云々でこうなったと批判するなどお門違いにもほどがあるほどにとち狂っているわけでしょう。

 

 もしこの決定が、韓国メディアが今盛んに報じているように、最側近のチョ・グク氏の疑惑騒動を誤魔化そうとするためにしたのであれば、もはやムン・ジエインは韓国の国賊であり、日本にとっても敵と見なすべき相手だと言う事です。

 

 本当に枝野さんはそうした諸事情を知った上で、「河野さんを辞任させるべきだ」と話したのでしょうか?

 

 余りにもズレています!