昨夜のボクシングタイトルマッチは久しぶりに見た<男の中の男の戦い>でした。

 

 心が震えるとはああいう瞬間を言うのでしょう。

 

 前座とも言えるライトフライ級の試合も日本人チャンピオンの拳四朗選手が6度目の防衛を果たし、幸先の良い中継となりましたが、次に登場したスーパーフェザー級の清水聡選手は6回TKO負け。

 

 何とも嫌な雰囲気が残る中、登場した村田諒太選手。

 

 最近ではボクシング中継自体が少ないのですが、昨日の放送はマイナビが一社提供の様で、何と言いますか、実に気分の良い<村田諒太選手ガンバレ!!>という意志が画面全体から伝わって来る放送でした。

 

 応援メッセージも、“背水の陣”とも言える村田選手を後押しする意志が明確に語られており、本当に「視聴者と一緒に自分達企業も村田諒太という一人のボクサーを最後の最後まで応援する」と言う声なき声がビンビン伝わってくる内容でした。

 

 結構、怖いと思うんですよね。

 

 だって、もし村田選手がボコボコに殴られて負けてしまったら、企業イメージが共倒れになってしまうでしょう。

 そんな状況にもかかわらず、大金をかけて名乗りを上げたんですから、「マイナビ」の最高責任者は喝采ものです。

 

 試合の経過は今更言うまでもないでしょう。

 

 今朝のネットニュースを見ていて、実に気分の良い記事がスポーツ報知にありましたのでご紹介します。

 

(スポーツ報知 7/13 1:05)

『メインのWBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチで、挑戦者で前王者の村田諒太(33)=帝拳=が王者のロブ・ブラント(28)=米国=を2回TKOで下した。圧巻の勝利に会場を満員に埋めた観客は大熱狂。村田がリング上でインタビューを受ける後ろでは、ラウンドガールの2人が感動のあまり、笑顔を浮かべながらも涙をこらえきれない姿が映し出された。ツイッターの検索ワードランキングでは「ラウンドガール」という言葉が上位に挙がり、話題になっている。

 

 試合後、ラウンドガールを務めたタレントの蒼怜奈さん(32)は自身のツイッターで「勝ったーーーー!!!! 本当におめでとうございます。感動しました!最後みんなが立って見てたの本当に凄かった!」と興奮気味に感想を綴った。続いて「リングを囲んでの熱狂とか周りでたくさんの人が泣いているのを見て今考えても涙が出ます。村田選手お疲れ様でした。」と勝利を振り返った。

 

 また蒼さんと一緒にラウンドガールを務めたタレントの天野麻菜さん(27)も試合後、自身のツイッターを更新。「最高に素晴らしい試合でした。思わず泣いてしまってすみません! だけどそれくらい興奮と感動の試合でした。こんなにも心が震える試合に携われて、とても幸せです」と感謝の思いをつぶやいた。

 

 笑顔のイメージの強いラウンドガールの涙には、心打たれた人も多かったようでネット上では「そりゃ、ラウンドガールも泣くわ」「ラウンドガールが泣いているのは初めて見たけど感動する」といった賛同の声や「ラウンドガールも涙ぐんでいたのが、この試合の凄さを物語っている」「村田すごいな。ラウンドガールの子まで泣いていた」といった驚きの声も上がっていた』

 

 

 私は大概のタイトルマッチは中継がある限り見ていますが、本当に、ラウンドガールが一緒になって泣いているのを初めて見ました。

 

 この子達の性格が良いのでしょうが、会場にいる観客全員、関係者、そしてテレビを見ていた私達の様な視聴者の心を震わせ、ウルウルさせた男・村田諒太に喝采を送りたいと思います。