村田 諒太 Ryota Murata
7月28日 11:07 ·
成松、大変な思いをしていると思います
選手のことを考えていたら、こんなことは絶対にあり得ない
彼の練習やキャリアに影響が出ないことを願うばかりです
そして、そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません
新しい世代に交代して、これ以上、自分達の顔に泥を塗り続けることは避けるべきです
上の文章はWBA世界ミドル級チャンピオンの村田諒太選手が自信のフエイスブックに掲載したものですが、昨日から俄にマスコミで報じられている日本ボクシング連盟会長の政府助成金の不正利用に関連し、何ともストレートな告発文言であるかと。
先ずは騒動の発端ですが、柔道のセクハラ問題やレスリングのパワハラ問題で告発があった時の様に、ある選手の告発から事が始まったのでは無く、なんと日本ボクシング連盟の都道府県連盟の幹部や関係者ら333人が告発状を送っていたのです。
(時事通信 7/29 14:49配信)
『日本ボクシング連盟(山根明会長)が助成金の不正利用などの金銭問題や、公式試合の判定などで不正が続いているとして、都道府県連盟の幹部や関係者333人が日本オリンピック委員会(JOC)などに対し、27日付で告発状を送ったことが29日、分かった。
告発状では、リオデジャネイロ五輪男子ライト級に出場した成松大介選手(自衛隊)に日本スポーツ振興センター(JSC)から交付された助成金240万円が3等分され、他の選手2人にも80万円ずつ配られたのは山根会長の指示であるとし、公式試合で同会長が審判に不当に圧力をかけた疑いも挙げた。
他にも、用具の独占販売など連盟が抱える問題を指摘。JOCにこれらの問題の調査に加え、連盟の資格停止を求めた。
JSCは今後、事実関係を調査する方針だという』
もの凄い数の人間が告発しているのですから、これはもうダムの決壊の様に、堪えに堪えた憤懣の水が権力者が築き上げた厚い壁を押し壊したような事態です。
そして一番上にある村田諒太選手ですが、昨日の報道によれば彼がオリンピックで金メダルを獲った際に、山根会長は自分の息子を村田選手のセコンドに押し込んだりと、彼のボクシング界に於ける栄誉をまるで自分達が支援したから成し遂げたかの様なセコイ真似をしたといいます。
こうした告発に対してボクシング連盟側も反論をHP上でしています。
一般社団法人日本ボクシング連盟
ご 報 告
この度、TV局、新聞等において、当連盟に対する告発状がJOC等に提出されたとの報道がなされております。この様な事態になり、アマチュアボクシングファンの皆様、選手の皆様、関係者の皆様に、多大なご迷惑をおかけしたこと、まずお詫び申し上げます。
しかしながら、告発状記載の事実関係については、事実と異なる部分が多くあり、そのため、一連のマスメディアにおける報道も、正しい事実関係を反映しているとは言えません。
今後は告発状に対するJOC等の判断を待って、当連盟としての方針、対策を講じていく所存です。
なお、既に告発状が提出されております。従いまして、同手続に与える影響を鑑み、今後、具体的な説明については、専ら、告発手続の中で行っていくことになりますので、その旨ご容赦下さい。
何とも曖昧な反論です。
今は告発されているので、自分達の反論はHPでするが取材や説明を求める呼びかけに対しては告発手続きの中で明らかにしていくと、要するに取材拒否の言い訳をしているのです。
これまでの各スポーツ連盟などに持ち上がった疑惑騒動を振り返れば、いつの時も組織の人間達は先ず、<自分達は間違っていない!>と疑惑に対して拒否の姿勢をとります。
今回の場合で言えば、最も強い疑惑を懐かれている人間が最高権力者であり、その人間が<俺は何も悪い事をしていない!>と疑惑を否定すれば、後に続く連中、例えば彼の影響力で理事になった者とか、彼の差配一つで収入が消えるかも知れない事務職の人間などはトップが言う事を聞くことしか出来ないでしょう。
しかしながら、333人もが告発の声を上げたと言うことは、それだけ事態が明確になっていると同時に、それだけ周囲の心ある人々が我慢の限界に来たことを示しています。
恐らく現在騒がれている疑惑は真実に近いものなのでしょう。
特に、現役の世界チャンピオンである村田諒太選手が実名で山根会長らしき人を批判している訳です。彼がウソをついてこんな真似をする必要はどこにもありません。
アマチュア選手の頂点であるオリンピック金メダリストでもある村田選手が語っている言葉は重いでしょう。
実際に自分が山根会長と接し、彼がしてきたことを見ているし、腹に据えかねることをされてきたからこそ、上の文章となったのでしょうから。
しかしまあ、同時期に日大の田中理事長に対する疑惑や批判と併せ、日本ボクシング連盟の山根会長らの人相がよろしくないのは如何ともしがたいですね。